Project/Area Number |
20H03886
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
三浦 雅彦 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10272600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇尾 基弘 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20242042)
戒田 篤志 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (40632097)
小野里 祐佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (10844300)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,810,000 (Direct Cost: ¥13,700,000、Indirect Cost: ¥4,110,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2020: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Keywords | 口腔がん / 小線源治療 / α線源 |
Outline of Research at the Start |
我々の施設では、頭頸部がんの再発腫瘍に対し、α線源を用いた小線源治療法による治験を開始した。線源は、Ra-224でそこからRn-220が気化し、組織内に拡散することで腫瘍がα線照射される。しかしながら、線源近傍でどのような放射線生物学的現象が起こっているのか、基礎生物学的な解析はほとんど行われていない。本研究では、これまでの研究を踏まえ、DNA損傷応答(DDR)がその領域でどのように起こっているかを娘核種の分布と対応させながら可視化し、さらに、どのような生物学的因子がその拡散やDDRに影響を与え、どうすればより効率の高い効果が得られるのかを検討し、実臨床への還元を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、製造、送付されたRa-224シードの放射能のばらつきが大きいなどの問題が起こり、in vitro、in vivoでの実験に支障をきたしたこともあって、2023年度まで延長して研究を実施した。in vitroでの2D培養条件下において、2 μCi Ra-224シードから放出され、CR-39で検出されるピット数(α粒子)の分布、DNA損傷マーカーとしてのγH2AXフォーカス数の分布、FucciによるG2期に停止した細胞の分布を重ね合わせ、シード近傍のDNA損傷応答を総括することができた。さらに、16個の線源を培地に6 h浸漬させ、そうして調整されたdaughter medium(DM)の段階希釈液を用いて、24 時間細胞にインキュベーションしたのち、CR-39で検出されるピット数、γH2AXフォーカス数を求め、希釈濃度との線形性を確認した。コロニー法による生存率も求めることができ、1細胞核あたりのピット数と生存率は、片対数グラフにおいて直線関係を示した。CR-39で検出されるピット数の補正とともに、各娘核種からのα線エネルギーを考慮して、モンテカルロシミュレーションにより1/2 DMで24時間処理した細胞核1個にヒットするアルファ粒子数を求め、吸収線量は、1.1 Gyと推定され、上記生存曲線を、横軸を吸収線量とする線量-細胞生存率曲線に変換させることに成功した。また、これと同等の吸収線量は、線源から2-2.5 mmの場所と推定された。in vivoでは、ヌードマウスに皮下移植したFucciを発現させた種々の口腔がん細胞株由来固形腫瘍にRa-224線源を刺入し、切片を作製することで観察した。γH2AXの免疫染色とG2アレストとの関係は、in vitro同様、免疫染色よりG2アレストはより外側まで観察でき、腫瘍内不均一性の検討については、さらなる研究が必要である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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