こどもの生活と発達の「見えづらさ」に着目した状況特定理論の構築
Project/Area Number |
20H04006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing (2022) Kansai Medical University (2020-2021) |
Principal Investigator |
片田 範子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (80152677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝田 仁美 兵庫県立大学, 看護学部, 客員研究員(教授) (00254475)
河俣 あゆみ 三重大学, 医学部附属病院, 看護師長 (40743224)
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70258903)
加藤 令子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (70404902)
原 朱美 関西医科大学, 看護学部, 講師 (70613800)
及川 郁子 東京家政大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (90185174)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | みえずらさ / こどもセルフケア看護 / セルフケア / 生活 / 発達 / 見えづらさ / 状況特定理論 / こども / 理論構築 / 多職種協働 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、こどもセルフケア看護理論を基盤として、こどもの「見えづらさ」の現象を6名の研究分担者を中心とする研究チームによって、焦点化するフィールドにおける特異的な現象から中核概念となるこどもの生活や発達の「見えづらさ」を検証し、多様な専門職との協働による状況特定理論を構築する。中核概念となるこどもの生活や発達の「見えづらさ」を検証するプロセスの中で、こどもからの発信を見逃さない、より具体的な支援を提示することが可能となると考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究者らが構築したこどもセルフケア看護理論を基盤とし、こどもの生活や発達の「見えづらさ」の現象と内在する課題を明らかにし、こどもの主体性や健やかな成長を促すことを目指したアプローチにつながる状況特定理論の構築を目的としている。 当初の研究計画において令和3年度は、研究分担者がそれぞれのフィールド( ①急性期医療を必要とするこども ②保育園に通うこども ③地域で特別支援学校に通うこども ③学童保育におけるこども ④病院から在宅生活を送る移行期または訪問看護を受けながら生活するこども ⑤施設で長期入所する重症心身障害のあるこども)における生活や発達の「見えづらさ」の実態調査と分析を達成目標とした。しかし、新型コロナウィルスによる感染拡大にて、昨年度に引き続き、こどもの生活と発達の支援に関する文献検討や、支援者との意見交換やインタビュー調査により実践の現状と課題について検討した。 こどもセルフケア看護理論において、「成長発達に応じて親または養育者や周囲の人々は子供の日常生活に関わり、その生活へのかかわりを通し学修することで、こどもは剰余、認知、自我、社会性、思考、生活行動を発達させる」(p.33)と述べているように、こどもの生活と発達は密接に関連する。 しかし、それぞれの状況下において、支援者が生活や発達の想定のもととで意図的に実践を行うことが難しいと感じる状況もあるため、その背景や要因、実践の優先順位の判断基準等について共通点や相違点について意見交換を行った。 今後は、分析結果をもとに、こどもの生活や発達に即した支援方法を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度は、新型コロナウィルス感染症による影響を受け、研究分担者を中心とする研究組織の編成や研究協力の依頼を進めることが難しかったが、令和3年度は、先行研究の文献検討やオンラインでの会議開催を行うことで各フィールドでの現状の聞き取りを進めることができた。また、研究者会議により、各研究班の進捗状況や得られた知見について検討を重ねることにより、各フィールドにおける特徴的な現象について示唆を得たと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は、当該研究の最終年度となる予定である。令和3年度の調査結果をもとに、各研究チームが取り組む「見えづらさ」に関連すると思われる現象とその要因、周辺事象の共通点や相違点についての検討や、それぞれのどもの育ちの場における「見えづらさ」に関する概念分析について検討し、状況特定理論の構築を目指す予定である。また、研究成果を取りまとめ、広く公開することを目指す。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)