アミロイドβで検証するマルチタスク運動の認知症予防効果:2年間ランダム化比較試験
Project/Area Number |
20H04063
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大藏 倫博 筑波大学, 体育系, 教授 (60396611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 友之 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10390931)
尹 之恩 筑波大学, テーラーメイドQOLプログラム開発研究センター, 研究員 (60813277)
新井 哲明 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90291145)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,680,000 (Direct Cost: ¥13,600,000、Indirect Cost: ¥4,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2020: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
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Keywords | 認知症予防 / マルチタスク運動 / アミロイドベータ / 介入研究 / ランダム化比較試験 / MARDI-TOF質量分析法 |
Outline of Research at the Start |
認知症の発症を抑制する適切な介入法の開発は喫緊の課題である。近年、運動による新たな認知症予防法として、脳賦活訓練と運動を組み合わせたマルチタスク運動に注目が集まっている。しかし、エビデンス確立に不可欠な「認知症のバイオマーカーを主要評価項目としたランダム化比較試験」はこれまでに存在しない。本研究は、アミロイドベータを主要評価項目とし、対象者300名、介入期間24ヵ月間のランダム化比較試験を実施することで、先行研究の限界点を克服する。本研究によりマルチタスク運動の効果を確認することができれば、学術の進展と社会的価値の両面にhigh impactを与えることが可能となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、アミロイドβ(Aβ)を主要評価項目とし、認知機能を副次評価項目とするランダム化比較試験(RCT)を実施することによって、マルチタスク運動(MTE)の認知症予防効果を明らかにすることを目的とした。令和3年度は研究参加者(100名)における介入期間中で、コントロール(CT)群を除き、各比較群は提供された運動(①MTE群:スクエアステップエクササイズ、②シングルタスク(STE)群:ウォーキング)を実践した。さらに、運動実践の効果を調査するため、3カ月ごとに運動日誌を配布(各群それぞれ、合計3回)した。調査方法は新型コロナウイルスの状況を考慮し、郵送による運動日誌の配布及び電話調査等の非対面式で行った。その詳細は以下である。 ①MTE群(34名、平均年齢:74.8歳)は、毎週、90分間のMTE教室に参加し、スクエアステップエクササイズを実践した。3か月ごとに、MTE教室の参加有無及びスクエアステップエクササイズ以外の運動実践について調査した。一方、新型コロナウイルスによる公民館等の公的施設使用中止から、MTE教室の実践ができなかった期間もあった。その期間を除き、MTE教室の参加率は85%であった。MTE教室の開催有無は、運動日誌に記載するように教示した。②STE群(33名、平均年齢:74.5歳)は毎週、60分間の自主的にウォーキングを行うこととした。ウォーキングの実践有無及びウォーキング以外の運動実践についてMTE群と同様に運動日誌を用いて調査した。また、新型コロナウイルスによる外出制限から、ウォーキングの実践ができなかった期間もあった。しかし、その期間を除き、ウォーキングの実践率はMTE教室の参加率より高かった(90%)。③CT群(33名、平均年齢75.0歳)は介入前と同様に生活習慣を維持することとした。介入の完了は令和4年12月である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度は研究計画調書及び交付申請書に記載した通り、65歳以上の高齢者を対象としてマルチタスク運動による認知症予防効果を検証するための介入試験を実施中であることから、予定していた計画に対し、おおむね順調に進展したと評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の最終年度である令和4年度は、令和3年に引き続き介入試験を継続実施する(令和4年12月に完了予定)。介入期間の終了後は速やかに介入前と同様の血液検査、認知機能検査、身体機能検査、身体活動量調査などを行う。さらに、得られたデータを直ちに解析し、マルチタスク運動の認知症予防効果が見られたかどうかについて検証を行う。データ分析方法の詳細は以下の通りである。 ①運動介入による認知症予防効果の解明:介入前後の変化量について、介入群、時点(介入の前後)、介入群×時点を含めた二要因分散分析により解析する。 ②最も効果の高い個人レベル条件の解明:多変量解析により個人レベル(年齢、性、既往歴、生活習慣、身体活動量、社会的活動)と介入効果の相互関連を検討する。 以上の方法で、研究計画書の中で掲げた課題の解明に取り組む。
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)
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[Presentation] 人型ロボットとの日常会話音声を用いた認知症簡易スクリーニングのための基礎的検討2020
Author(s)
吉井謙太, 木村大毅, 小杉晋央, 新川香, 高瀬俊郎, 小林正朋, 山田康智, 根本みゆき, 渡辺亮平, 塚田恵鯉子, 太田深秀, 東晋二, 根本清貴, 新井哲明, 西村雅史
Organizer
情報処理学会研究報告
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第19回情報科学技術フォーラム (FIT2020)
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