Project/Area Number |
20J00067
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
三好 賢聖 (2020-2021) 慶應義塾大学, 環境情報学部, 特別研究員(PD)
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Research Fellow |
三好 賢聖 (2022) 慶應義塾大学, 環境情報学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | デザイン / 身体感覚 / 運動共感 / 呼吸 / プロトタイピング / デザイン研究 / からだメタ認知 / 環世界 / 感性開拓 |
Outline of Research at the Start |
本研究は, 身体感覚の探索を通じた感性開拓について, 3年間のPD研究期間において, デザイン教育分野への普及に向けた基礎的知見を解明し, その応用可能性を提示する. デザイン教育現場への直接的な貢献を通じ, 身体性の知見とデザイン教育の間に架け橋をつくる役割を担う. 具体的には, 感性認知脳科学や神経美学で探求されるような, 感性についての定量的な知識ではなく, スケッチや人工物などの創造的媒体を通して明らかになる, 質的・美学的知識の創出を目指す. また, 身体性を活用した感性開拓カリキュラムの設計論と具体案の生成と, デザイン教育分野への普及に向けた基礎的知見の解明を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
第一に、呼吸という身体動作に着目し、その身体感覚の多様性や状況依存性について調査した。呼吸は無意識で自律的に制御される一方、意識的に変化させられるという特徴がある。呼吸の質的多様性を探索するなかで、呼吸にまつわる体感が、その瞬間の物理的環境や心理的状況とどのように影響を受けるか、また呼吸を意図的・能動的に制御することで、知覚や心理的状態がどう影響しうるかという点に関して観察を行った。この観察を通じて得られた知見は、第二の取り組みに応用された。 第二の取り組みとしては、三好のPhD時期からの研究テーマである「運動共感のデザインへの応用」を発展させるべく、人工物のプロトタイピングを通じた実践研究を継続した。周囲の人々に対して、現在の呼吸感覚を意識させ、そして何らかの呼吸運動感覚を提示または教示できるような人工物を考案し、その試作機を設計・制作を完了した。次年以降に特別研究員RPDとして取り組む課題においては、本試作機によって、利用者の実生活内の身体動作や感覚に対して、具体的にどのような介入が可能かを検討し、得られた知見を元にまた試作機のアップデートを試みることを予定している。 第三に、当該研究の理論的発展に取り組んだ。所属研究室内の研究会で取り扱った書籍『A Geography Of Time: The Temporal Misadventures of a Social Psychologist』(Robert V. Levine)を元に、本研究のアプローチの基礎にある人の経験の質的分析において、時間知覚の要素がどのように関係するのかを考察した。また、平井靖史による『世界は時間でできている:ベルクソン時間哲学入門』をきっかけとし、身体感覚の探究、および実践的デザイン研究の方法論である「リサーチ・スルー・デザイン」という二つのテーマにおける、ベルクソン時間哲学との接続を考察した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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