Project/Area Number |
20J00114
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 12010:Basic analysis-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中濱 良祐 (2020-2021) 九州大学, マス・フォア・インダストリ研究所, 特別研究員(PD)
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Research Fellow |
中濱 良祐 (2022) 九州大学, マス・フォア・インダストリ研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 実簡約リー群 / 表現論 / 正則離散系列表現 / 分岐則 / 対称性破れ作用素 / 多変数特殊関数 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,リー群Gの無限次元表現Hを部分群G_1に制限した際の振る舞いを具体的に捉えることである.これは,空間が持つ「対称性」のうち,より小さい部分的な「対称性」のみに着目した場合の様子を観察することに相当する.そのために,表現Hを部分群G_1の下で既約分解したとき,この分解に現れるG_1の表現H_1と,もとの表現Hとの間のG_1-絡作用素を具体的に構成することを目標とする.本研究では,特にHが無限次元表現の中でも比較的扱いやすい,「対称R空間」に付随する表現の場合を扱う.
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Outline of Annual Research Achievements |
私はこの数年間で,リー群Gとその部分群G_1の組(G,G_1)が正則型対称対の場合に,Gの正則離散系列表現HからG_1の正則離散系列表現H_1へのG_1-絡作用素 (対称性破れ作用素) F:H→H_1を,Gが単純リー群,Hがスカラー型,H_1も (スカラー型を含む) 比較的簡単な表現の場合に,微分作用素として具体的に構成した.またその過程で,(G,G_1)の付随対称対(G,G_2)に対し,エルミート対称空間G_2/K_2上の比較的簡単な多項式f(x_2)について,多項式det(x_2)^kf(x_2)とG/K上の指数関数e^(x|z)との,G/K上での内積を具体的に計算した.特にf(x_2)=1の場合 (H_1がスカラー型の場合に相当) には,この結果がHeckman-OpdamのBC型多変数超幾何多項式を用いて与えられることを示した. また,引き続きGを単純リー群,Hをスカラー型とするが,H_1は一般の表現とした場合には,絡作用素の具体的構成はできていないものの,その適切な正規化の下での作用素ノルムを計算することができ,特に(G,G_1)の分岐則におけるParseval-Plancherel型公式を求めることができた. さらにこの内積を具体的に計算したことにより,正則離散系列表現H=H(λ)の連続パラメータλに関する解析接続を考えると,そのλに関する極の位置を具体的に決定できる.ここから,正則離散系列表現H(λ)を解析接続してできる表現が可約となる場合にも,これを部分群G_1に制限した際の分岐則に関する情報を得ることができ,特にこれがユニタリ部分表現を含む場合に,この部分表現の分岐則を完全に決定することができた. またこれらの計算の結果,既知の多変数超幾何多項式,およびそれを自然に一般化した関数が現れたことから,この研究は多変数特殊関数論にも影響を与えると期待している.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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