刑事施設における拘禁の本質をめぐる領域横断的研究:様々な拘禁形態間の比較を通して
Project/Area Number |
20J00787
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 05050:Criminal law-related
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
大谷 彬矩 龍谷大学, 法学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 自由剥奪 / 自由刑 / 保安処分 / 無期刑 / 懸隔の要請 / 受刑者処遇 / 拘禁刑 / ダイナミック・セキュリティ / 少年矯正 / 終身刑 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、拘禁概念が不明瞭であるがゆえに、被収容者に対して、さらなる強権的な介入を正当化する可能性がある現状において、自由刑をはじめとする様々な自由剥奪を統一的な観点から整理・検討する。その上で、自由剥奪という営みに共通して妥当する基準と、法的地位による差異を設ける場合、そのあるべき内容について明らかにしようとするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2022年度は、これまでの研究成果を整理し、自由剥奪の内実を統一的観点から検証するメソッドの確立を目指した。 ドイツとの比較法研究において、現地での施設参観を計画していたもの、新型コロナウイルス感染症の流行により、昨年度、一昨年度と現地調査ができなかった。最終年度は実際にヘッセン州のシュヴァルムシュタット司法執行施設と、ニーダーザクセン州のロスドルフ司法執行施設を参観することができた。現地調査の結果、自由刑と保安処分との間に懸隔を設けることを要請した2011年の連邦憲法裁判所判決は、実務の現状を追認したのではなく、実務に大きな影響を与えていることが分かった。 自由の剥奪について、法的地位により差異を設けることの是非について検討することを目的とする本研究において、自由刑と収容保安処分における処遇を実務上、明確に区別しようとする運用が海外で行われていることを確認できた意義は大きい。すなわち、自由刑の形をとりながら治療的な処遇を取り入れることは、潜在的保安処分化をもたらすものと言えるし、保安処分に類似するのであれば、自由刑とは区別された処遇の要請が生まれるとの推定が生じるからである。 また、自由刑の中でも無期刑について、理論的検討を行った。ドイツの無期刑では、最低服役期間経過後に、保安処分と類似した性質と捉え、一般の受刑者との区別が行われるべきとの立場がある。日本との単純な比較は困難であるが、無期刑受刑者に対する特別な処遇の必要性が認識されながら、実務上明確な区別がなされていないわが国でも参照する意義があると思われる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(24 results)