Project/Area Number |
20J10053
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 49070:Immunology-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡邊 美幸 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | シグナル伝達 / C型レクチン受容体 / FcRγ / 樹状細胞 / サイトカイン / クロマチン動態 / 遺伝子発現 / FcRγシグナル / IL-2 |
Outline of Research at the Start |
自然免疫受容体の一種であるC型レクチン受容体はそれぞれ特有の機能を有するものの、シグナル伝達分子(FcRγなど)は同一のものを共有していることが多い。ところが、どのようにして共通の分子を介する信号が異なる応答に振り分けられるかという分子機構は未だに明らかではない。 本研究では樹状細胞におけるDectin-2特異的なIL-2産生に着目し、Dectin-2下流にてFcRγシグナルの質的特徴(強さや持続時間)を反映した挙動を示す分子を見出した後、欠損マウスにてIL-2産生を決定する責任因子であるか否かを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
アダプター分子(FcRγ)を共有する2種類のC型レクチン受容体(Dectin-2とMincle)が異なるプロファイルのサイトカイン産生を誘導する分子機構を、Dectin-2特異的なIL-2産生機構から明らかにすることを目的とし研究を進めてきた。これまでの検討より、IL-2産生には恒常的に発現しているDectin-2が伝達する刺激早期のFcRγシグナルが重要であることが分かった。Il2転写に至るまでの細胞内挙動を詳細に解析するためにRNA-seq及びATAC-seq解析を行ったところ、Dectin-2とMincleでは遺伝子発現及びクロマチン動態の経時的挙動が異なることが分かった。特にIl2 locusの上流には刺激早期のDectin-2-FcRγシグナルでのみクロマチンが開く領域が存在したため、その領域を欠失するマウスを樹立したところIL-2産生が低下した。加えて、FcRγ直下のシグナル分子Sykの挙動をビオチンリガーゼによる近接依存性標識法(TurboID)にて評価したところ、2つの受容体間ではSykの構造変化の挙動が異なり、特にDectin-2下流では活性化formへの構造変化が推察された。したがって、FcRγは会合する受容体固有のkineticsでシグナルを伝達することで、下流のシグナル伝達・クロマチン動態を変化させることができた結果、異なる遺伝子発現を誘導することが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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