Viral risk assessment of drinking water disinfected by free chlorine as a single barrier
Project/Area Number |
20J10268
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 22060:Environmental systems for civil engineering-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鳥居 将太郎 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ウイルス / 消毒 / 不活化 / 下水疫学調査 / 新型コロナウイルス |
Outline of Research at the Start |
都市域では,下水処理水を含む表流水を水源としているため,水道水中の胃腸炎ウイルスリスクが高い可能性がある.ウイルスは凝集沈殿,砂ろ過などの物理プロセスで低減されにくく,事実上遊離塩素による不活化に依存している.これまで,ウイルスの遊離塩素耐性は,手に入りやすい実験室株で評価されてきた.しかし,ウイルスの変異速度は速く,実験室株は実際の環境中に存在する株と遺伝的に乖離している.本研究では,実際の環境中の単離株を塩素処理し,その耐性分布を評価する,また,カプシドタンパク質をコードするアミノ酸領域と塩素耐性の関連を考察する。最後に,遊離塩素耐性の分布を考慮た新たな不活化予測モデルを提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、逆遺伝学的手法によるエンテロウイルスのカプシド変異と遊離塩素耐性の因果関係の解明と題してスイス連邦工科大学ローザンヌ校で研究活動を実施した。滞在期間中、大きく3点のテーマについて取り組んだ。 第一にエンテロウイルスの野生株の消毒耐性に関するデータに関して、派遣先グループと所属グループがこれまで報告したデータに加えて、新たにデータを取得した。これらについて、論文発表の準備を行うとともに、構造生物学的な考察を新たに行った。また、本テーマにより、因果関係をつかさどるカプシド変異に関する候補を同定した。 第二に、逆遺伝学的手法を実施するために実験技術を取得し、ライブラリを作成した。現在、これらのライブラリを消毒試験に供し、耐性に関するプロファイルを得ている。引き続き派遣先機関で研究を続け、ウイルスの消毒耐性に関する知見を深化させる予定である。 今後、逆遺伝学的手法により各アミノ酸変化の影響を明らかにすることで、ウイルスの不活化メカニズムの深淵な理解が進むことが期待される。 また、上記の主たる研究活動と並行して、新型コロナウイルスの下水疫学調査に関わる濃縮技術の手法比較を国内の研究者と実施した。研究成果より、濃縮技術として広く利用されているポリエチレングリコール沈殿法の細かな手順の違いが濃縮回収率に影響を及ぼすこと、及び、下水中に高い濃度で存在するトウガラシ微斑ウイルスが回収率の指標となることも明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)