Project/Area Number |
20J10619
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 40040:Aquatic life science-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
西谷 広平 日本大学, 獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 造血 / コイ / Kit-ligand / Kit / 魚類 / 造血因子 / 造血幹細胞 / 造血前駆細胞 / 免疫学 |
Outline of Research at the Start |
造血研究は、感染時の免疫システムを理解するために極めて重要なテーマである。しかし、魚類造血のメカニズムに関しては不明な点が多い。魚類造血機構を明らかにする事は、魚類の生体防御機構の理解に繋がり、魚類養殖において問題となる感染症の制御に向けた診断法や予防法などの開発の基盤となることが期待される。本研究では魚類造血ネットワークの全体像を明らかにするため、魚類における血球分化因子及び造血幹細胞増殖因子を同定し、造血幹細胞の増殖及び全血球系列への分化を培養下で再現する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、B細胞増殖因子であるInterleukin-6 (IL-6)について、コイIL-6の組み換えタンパク質を作製し機能解析を行った。実験の結果、コイIL-6はIgM陽性細胞の増殖を促さず、コイにおいてはIL-6以外のB細胞造血因子が存在する事が示唆された。他魚種において、IL-6がB細胞の増殖因子として機能していた事から、真骨魚類においてB細胞増殖因子の保存性は低いことが示唆された。 造血幹/前駆細胞増殖因子については、昨年度に機能解析を行ったKit-ligand (KITL)のレセプターとなるKITについて研究を行った。コイは疑似四倍性魚種であるため、哺乳類と相同な分子を2種類以上保有している事が知られている。コイは2種類のKIT、すなわち、KITa及びKITbが存在するため、それらの遺伝子発現解析を行った。その結果、KITaが造血組織である腎臓や多くの臓器で恒常的に発現している事が分かった。昨年度の結果において、コイのKITLaとKITLbのうち、KITLaがコイ造血前駆細胞の増殖を促したことから、KITLa-KITaシグナルが造血に重要であり、KITaがコイ造血細胞に有用なマーカーとなり得ることを明らかにした。今後、魚類造血細胞に対し、KITLaの組換えタンパク質やKITaを標的とした抗体を用いる事で、造血幹細胞の分化ネットワークのより詳細な解析が可能になると考えられる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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