Project/Area Number |
20J10759
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 80030:Gender studies-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
目黒 茜 筑波大学, 人文社会科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2020: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 近代女医 / 歴史社会学 / ジェンダー論 / 「女の健康運動」 / 科学と社会 / 地域社会学 / 女医 / 公衆衛生 / 農村医学 / 女性科学者 / 社会運動 / 近現代日本 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近現代日本における女医の社会的な活動に着目し、彼女らの社会における位置づけや果たしてきた役割を明らかにすることを目的としている。具体的には、女医たちの性教育分野における活動を調査、分析していくことによって、彼女らの医療的、社会的な活動の特徴を検討していく。時代ごとに特定の女医に着目し、婦人運動との関連なども踏まえながら、1920~30年代に活躍した女医については花柳病にかかわる活動に着目し、1960~70年代に活躍した女医については従事していた農村医療に着目することで、「女の健康」問題に対する女医たち活動の特徴を比較しながら、日本社会における女性医師のあり方について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、分析対象である女医たちが目指してきた社会を、性教育的な活動に着目しながら公衆衛生、都市と地方、時代的な背景などを踏まえ比較検討を行っていくことを大きな目的としてきた。(1)1920~30年代に活躍した女医の活動に関する研究の海外への発信、(2)1960~70年代に活躍した女医の活動に関する地域社会学的、医療社会学的な考察、研究発信、(3)研究全体の枠組みとなる海外における女医研究のレビューの主に3つの軸で研究を進めてきた。 (1)については英語での研究報告を4件実施することができた。近年、国際的にも女性と科学や医学の関係性を問う歴史的な研究は注目を集めている。各国や地域の女性科学者や女性医師などを分析対象としている研究者が集う場で報告することによって比較の視点をさらに意識するきっかけとなった。また、大日本帝国における女性と医学を問う国際的な研究グループや、ジェンダーとファシズムをテーマとするドイツの研究グループで報告し、異なる視点から1920年~30年代における日本の女医の特徴を検討することもできた。加えて、現代日本における女性医師の性教育的な実践にも着目し、その社会運動的な広がりについて英語で発表する機会にも恵まれた。 (2)ついては近代日本における文化と農村をテーマにグループ研究報告を行い、農村医療や地域医療において果たした女医の役割を検討した。日本における農村医学の発展や、都市と農村における医療のあり方の違いなども踏まえながら研究を進めることができた。 (3)については、女性医療専門家の社会運動的な側面を海外の社会学的な研究から示唆を得ることを目的に、文献調査を行うことができた。とくに「女の健康運動」が盛んであったアメリカの研究などを参考に、日本における先行研究も踏まえながら、女性医療専門家を運動の担い手として検討する分析視座の可能性を検討することができた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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