Project/Area Number |
20J10970
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
梶原 豪人 東京都立大学, 大学院人文科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2020: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 子どもの貧困 / 不登校 / フリースクール / ソーシャルボンド |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、貧困家庭の子どもがいかにして不登校となり、いかなる進路へ進んでいくのか、さらにそうした進路形成に関して、不登校の子どもの居場所であるフリースクール等の支援団体を利用することでいかなる違いが生じるのか明らかにすることである。 そこで、インタビュー調査を実施し、不登校に対する意味づけ、進路決定までの経緯等に着目し、一般家庭/貧困家庭、FS利用経験者/非利用経験者などのグループ間の比較を通して、同じ不登校の子どもたちの中での差異を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、フリースクール等(以下、FS)に通う貧困家庭(生活保護、就学援助、児童扶養手当等受給家庭)の子ども・若者を対象としたインタビュー調査を行った。このインタビュー調査の目的はFSとの「つながり(ソーシャルボンド)」に焦点を当て、貧困家庭の子ども・若者がなぜ学校ではなく、FSであれば通うことができるのか、彼ら・彼女らのFSに通う理由を明らかにすることにある。なお、上記調査は貧困家庭の子ども・若者であっても通うことができるよう、会員費を無料に設定しているFS運営団体の協力のもと実施した。調査には4名の16歳以上の貧困家庭の子ども・若者が参加した。 上記調査から得られたインタビューデータを用い、2022年度では貧困家庭の子ども・若者がFSに通う理由とその背景にある社会的要因を複線径路等至性モデルにより分析した。分析の結果、貧困家庭の不登校の子どもがフリースクールに「通う理由」は、「遊び」そのものの活動と「遊び」によって形成される対人関係、そして「承認の規範」に支えられた「セーフティネットの場」としての期待であるという知見が得らた。本論文によって、貧困家庭の不登校の子ども・若者であってもフリースクールで包摂され得ることが明らかになり、学校復帰以外に貧困家庭の不登校への支援が用意されていない現状に対して、フリースクールの利用という新たな支援の在り方を提示することができた。 なお、本研究の成果は令和4年度東京都立大学大学院博士学位論文「貧困家庭の不登校の実態に関する実証研究」の一部として公表した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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