Project/Area Number |
20J12618
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 航太 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 廃棄物 / インドネシア / センサス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、インドネシアにおける民間廃棄物業者の活動を、量的手法と質的手法を組み合わせた新たな手法で明らかにする。インドネシア政府による統計の個票データの分析と文化人類学的なフィールドワークを用い、ネットワークのマクロとミクロで捉えることを目指す。経済センサスの個票からリサイクル業者の事業規模・立地・事業形態を明らかにした上で、参与観察によってリサイクル業者の日常的な業務および商慣行を解明する。この研究により、世界的なゴミ問題解決のための基礎研究として、現在のアジアでのリサイクルの実態を解明することが期待できる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続きインドネシアの首都ジャカルタおよびスラバヤ市における経済センサスデータ分析を進めた。また、新型コロナによる渡航制限が緩和されたため、予定していたインドネシアでの現地調査を部分的に行うことができた。主にスラバヤ市における民間リサイクル業者と市政府との関係性について聞き取りを行った。これらの調査の結果、民間リサイクル業者の地理的分布および行政機関との関係性についてある程度明らかにすることができた。民間リサイクル業者の地理的分布に関しては埋立処分場という最大の廃棄物の供給場所に集積する傾向が強い一方で、広く市内にも一定の割合が存在すること、また港湾部においては輸出のために専門の素材ごとに分業化した業態が見られることが明らかとなった。聞き取り調査の結果では、行政によって運搬される廃棄物を一時保管する中継所において、それぞれローカルに民間リサイクル業者と現場での市職員との間で金銭や廃棄物のやり取りがあることが明らかとなった。一方で市政府清掃局全体としてはこうしたインフォーマルとフォーマルの境界の実践を認識してはいても情報としては把握していないという実態を知ることができた。これらの研究成果の一部は、今年度に提出した博士論文『市場化と住民参加――インドネシアにおける廃棄物処理の分離と並存の民族誌』の特に第1章にて記載しており、また、今後は各種の学会発表や研究論文の形で出版していく予定である。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|