小脳顆粒細胞の新規発生制御機構の解明ー小児がんメデュロブラストーマへの展開ー
Project/Area Number |
20J13210
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 46020:Anatomy and histopathology of nervous system-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
白石 椋 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 小脳顆粒細胞前駆細胞 / 転写因子 / 髄芽腫 / 小脳顆粒細胞 |
Outline of Research at the Start |
小脳顆粒細胞前駆細胞(GCP)は爆発的な細胞増殖を経て、小脳顆粒細胞(GC)へと分化する。この増殖と分化は厳密に制御されているが、どの遺伝子が制御に関わっているかは未解明な部分が多い。さらに、この制御が破綻するとGCPは異常な増殖を続け、脳腫瘍である髄芽腫を形成してしまう。髄芽腫で過剰に発現している遺伝子や変異を起こしている遺伝子は、GCPの増殖と分化の制御において重要な機能を果たしていることが多い。転写因子Meis1はGCPにおいて発現しており、さらに髄芽腫において過剰に発現している。そこで、本研究はこのMeis1に着目し、Meis1によるGCPの発生と髄芽腫の形成における機能を解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1つ目に、小脳顆粒細胞前駆細胞(GCP)において、MEIS1がGCPの細胞増殖をどのように制御しているかどうかを明らかにする。2つ目に、GCPから発生する小児脳腫瘍小児脳腫瘍であるSHH型髄芽腫におけるMEIS1の重要性を、その下流因子に着目しつつ解明することで、MEIS1を中心とした経路がSHH型髄芽腫の治療標的となりうるかどうかを検証し、同定した経路を阻害しうる阻害剤を用いて髄芽腫の悪性化を抑制できるかどうかを評価する。 1つ目の目的に関して、MEIS1がGCPの細胞増殖を促進する転写因子であるATOH1を分解から保護する機能を有することを見出した。具体的には、ATOH1を分解するタンパク質複合体に、MEIS1のスプライシングバリアントから産生されるタンパク質が結合することで、ATOH1の分解を抑制することが示唆された。2つ目の目的に関して、MEIS1をGCPにおいて電気穿孔法を用いて過剰発現させることでSHH型髄芽腫を誘導できるかどうかをまず検証することを考えていたが、陽性対象であるSmoM2の過剰発現でSHH型髄芽腫が誘導できなかったことから、実験系の確立を未だ達成できていない。そのため、SHH型髄芽腫におけるMEIS1の機能に関しては、今後の解析が待たれる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)