ボルネオ島の香木資源枯渇をめぐるインフォーマルな外来採集者の動態
Project/Area Number |
20J13831
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐野 洋輔 早稲田大学, 大学院人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 天然香木ガバナンス / インフォーマルな資源開発 / 伐倒圧 / ボルネオ / 沈香資源 / 選択的伐倒 / 外部者 |
Outline of Research at the Start |
ボルネオ島の原生林で産出される香木(沈香)は、森林資源に依存して暮らす生産地の経済と日本を含む消費地の文化を支える重要な森林産物であるが、近年枯渇の危機にある。 本研究では、各地で資源枯渇を招いているとされるインフォーマルな外来香木採集者の、ボルネオ島全域にわたる香木採集活動の地理的展開を明らかにする。さらに、性格の異なる三つの森林資源管理主体の外来香木採集者への対応を比較し、香木資源の持続可能な利用に向けた有効な方策を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、①外来採集者の活動展開についての研究発表、②天然香木のガバナンスの現地調査、③地元採集者の香木採集実践データの分析を実施した。 第一に、外来採集者の活動展開について、環境社会学会研究例会において「ボルネオ島の香木資源をめぐる外来採集者の展開と原産地社会の対応」という題目で発表し、関連分野の研究者からフィードバックを得た。これは、外来採集者の香木採集活動の展開を「インフォーマルな森林資源開発」として捉え、過年度に現地調査で収集したデータから、開発を可能にした条件を整理したものであった。 第二に、天然香木のガバナンスについて、インドネシアで現地調査を実施した。天然香木ガバナンスの法令上の仕組みと実態を明らかにするため、現地では環境林業省、天然資源保全事務所、生産林管理事務所や州林業局でインタビューと資料収集を行った。調査からは、二種類の許認可制度があり、運用で齟齬が生じていることが分かった。 第三に、地元採集者の香木採集実践について、天然香木の個体数維持の観点からその実践を評価するために、過年度に収集したデータを新たに分析した。インドネシア北カリマンタン州のプナン社会について、その慣習地における天然香木(Aquilaria beccariana)の個体群密度を推定した上で、地元採集者の採集の影響を年間伐倒圧として算出することで検討した。その結果、保全的とされてきた地元採集者の採集方法であっても、特定地域に採集が集中することで天然香木が枯渇することが示唆された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)