Project/Area Number |
20J14362
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 41030:Rural environmental engineering and planning-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 宜大 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 粘土質転換畑 / 砕土不良 / 播種床 / 乾燥前線 / 風 / ガス輸送 / 促進 / 土塊土壌 |
Outline of Research at the Start |
粘土質な水田からの転換畑では、耕うんでセンチメートルスケールの大きな土塊が形成される。このような土塊土壌では、土塊のない土壌と比べて、土塊間の接触面積が小さく下方からの液状水供給が少ない一方で、土塊間の間隙は大きく水蒸気移動が促進される。そのため、乾燥が進みやすく、ダイズの出芽に悪影響を及ぼす。本研究では、土塊土壌の液状水の移動しやすさ(不飽和透水係数)と水蒸気の移動しやすさ(水蒸気輸送係数)を測定することで、土塊土壌の水分分布を播種直後の気象条件から予測するモデルを作成し,過乾燥によるダイズの出芽率の低下を回避可能な播種深度を提示する.
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Outline of Annual Research Achievements |
耕うんによって数センチメートルに及ぶ土塊が形成されがちな粘土質転換畑では,地表面近傍に形成される極めて乾燥した土層の前線(乾燥前線)が、大きな土塊の少ない土壌と比べて進展しやすく,ダイズ種子の出芽・苗立ちに悪影響を及ぼす.本研究の目的は,異なる径をもつ土塊土層の水分分布を,耕うん・播種直後の気象条件から予測するモデルを作成し,過乾燥によるダイズの出芽・苗立ち率の低下を回避可能な最適な播種深度を提示することであった。
この目的を実現するために、本年度は、土塊径の違いが液状水の移動に及ぼす影響を明らかにすることを試みた。そのために、砕土不良な粘土質転換畑から採取した土塊土壌の不飽和透水係数を定常蒸発法によって測定した.その結果,平均土塊径が2.2 cmと1.7 cmの土壌を比較すると,不飽和透水係数にほとんど違いがみられないことが分かった.
当初の計画では、続いて、前年度に作成した土塊土壌における蒸発に伴う水分分布予測モデルのプロトタイプに、前年度に求めた平均土塊径および風速と土塊土壌中の水蒸気輸送係数の関係と、上記で得られた平均土塊径と不飽和透水係数の関係を組み込むことで、土塊土壌における蒸発に伴う水分分布予測モデルを作成する予定であった。しかし、前年度に求めた水蒸気輸送係数について、より詳細な解析を行ったところ、求めた水蒸気輸送係数では、風による土塊土壌中の水蒸気輸送を表しきれないことが分かった。そのため、当初の目的にあった、土塊土壌における蒸発に伴う水分分布予測モデルを作成し、過乾燥の影響を回避可能な最適な播種深度を提示することはできなかった。それでも、本研究によって、土塊土壌の乾燥前線の進展挙動とその定性的なメカニズムについて、土塊土壌と大きな土塊が少ない砕土が良好な土壌との対比という形で明らかにすることができた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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