Project/Area Number |
20J14725
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 49050:Bacteriology-related
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
蘇 泓如 静岡県立大学, 薬食生命科学総合学府 薬食生命科学専攻, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | Ehrlichia / エーリキア症 / リケッチア目 / マダニ |
Outline of Research at the Start |
国内では、日本紅斑熱やつつが虫病の追跡調査がほとんどで、アナプラズマ症とエーリキア症などダニ媒介性新興リケッチア目細菌感染症の解明は不十分である。そこで本研究では、(ⅰ)国内マダニが保有するアナプラズマ属菌およびエーリキア属菌における分子疫学調査を行い、それぞれの病原体の感染症発生リスクを評価すること、(ⅱ)国内に潜在するアナプラズマ・エーリキア症患者を探索すること、(ⅲ)マダニや患者からのアナプラズマとエーリキアの分離を試みること、(ⅳ)実験室診断で原因究明ができていない不明熱患者検体について、16Sメタ解析により、未知のリケッチア目細菌感染症の病原体を明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マダニ媒介性新興リケッチア目細菌感染症の国内実態解明を目的としている。当該年度では、エーリキア症に関する知見が得られたため報告する。エーリキア症の病原体は、リケッチア目アナプラズマ科に属する偏性細胞内寄生性のヒト感染型Ehrlichia属細菌 (米国では、E. chaffeensis) で、分離・培養が容易でないことから、国内ではほとんど調査されておらず、その実態は未解明な点が多い。そこで、国内マダニが保有するEhrlichia属細菌における疫学調査を行い、エーリキア症を引き起こす起因菌の遺伝子型について考察した。まず、PCRスクリーニングにより、フタトゲチマダニ、キチマダニとヤマアラシチマダニの3種のマダニからEhrlichia属細菌のp28遺伝子群を検出することに成功した。次に、これらの陽性マダニDNAから5つの遺伝子を増幅し、その連結配列を基にした系統分類手法を考案した。そして、既存のゲノム情報をもつEhrlichia属細菌分離株の配列と比較したところ、今回得られたEhrlichia属細菌は6つの新たな遺伝子型 (Genotype) に分類されることが判明した。そのうちのフタトゲチマダニから得られたGenotype 2に含まれるEhrlichia属細菌の16S rDNA配列は、最近、台湾で報告された2名のエーリキア症患者から検出された配列と一致したことから、Genotype 2は国内のエーリキア症を引き起こす遺伝子型である可能性が高いと考える。さらに、リアルタイムPCRにより、マダニ体内のEhrlichia属細菌の保有量を調べた結果、6.3E+3~2.0E+6コピー/マダニ1個体と幅広い保有量であることを明らかにした。本研究で得られた知見は、国内のエーリキア症の実態解明に大きく貢献するものと考える。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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