日本高等教育における母語・継承中国語学習者のアイデンティティー言語習得の角度から
Project/Area Number |
20J14812
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
李 光曦 大阪大学, 言語文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2020: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 継承中国語学習者 / ライフストーリー / アイデンティティ研究 / アイデンティティ構築の影響要素 |
Outline of Research at the Start |
本研究では日本の高等教育における継承中国語学習者を対象に、彼らのアイデンティティと言語習得を縦断的に調査する。アイデンティティに関する研究方法は修士論文の基礎を踏襲し、Nortonの言語とアイデンティティの関係に関する研究の枠組みを援用したうえで、life-storyの分析法を利用し、CHL学習者のアイデンティティについてさらなる分類と時系列による描写を行う。その上に、変化要因のデータを量的に集め、変化要因とアイデンティティ両者の相関関係を明らかにする。本研究は、今後大学で勉強している継承語話者の言語習得をサポートする基礎研究であり、研究によってより良い継承語教育が提供されることを望む。
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Outline of Annual Research Achievements |
まず、[課題1日本高等教育におけるCHL学習者のアイデンティティ及び書く力の発達過程に関する縦断研究]においては、調査協力者に対して計画通りで既に4回インタビューを実施し、データの文字化作業も完成した。次に、[課題2CHL学習者のアイデンティティ変化要因に関する横断研究]に関しては、大学における調査協力者にデータを収集しており、文字化作業は全て終了し、分析も完成した。その結果をシンポジウムで口頭発表を行った。 また、母語・継承語学習者の視点と異なる、母語・継承語を教える教師の立場に立ち、「日本高等教育における外国語教育の課題」という題目で研究を進めた。研究協力者の教師たちに半構造化インタビューを行い、教師の個人的および職業的な経験、継承語学習者の出現と彼らへの認識、教室で継承語学習者への対応と評価、外国語コース及び継承語学習者への要望について聞き出した。母語・継承語学習者の視点と異なる、母語・継承語を教える教師の視点も取り入れ、今後大学における中国語教育の発展に新たな視座を示唆していると考えられる。 さらに、近年の研究は学習者中心で、教師の立場に立つ研究がまだ空白が残っていることをきっかけに、2022年3月に「在日中国語教育の再考研究会「なぜ日本の大学で中国語を教えるのか:教師研究及び言語教育における質的研究からスタート」」というシンポジウムを開催し、大阪大学言語文化研究科言語社会専攻を中心に発表者を募集し、講演も行った。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)