新規脂肪酸カルシウムによる牛のメタン低減~菌叢解析によるメカニズムの解明~
Project/Area Number |
20J15021
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 42010:Animal production science-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 元映 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 反芻動物 / メタン / 脂肪酸カルシウム / ルーメン微生物 |
Outline of Research at the Start |
ウシ等の反芻動物は第一胃(ルーメン)に生息する微生物による消化過程で地球温暖化の一因となるメタンガスを排出する。脂肪酸カルシウムは通常エネルギー補給飼料として用いらられ、脂肪酸の割合を高くすることで同時にメタンも低減させる可能性がある。本研究では「脂肪酸のモル比を高くした新規脂肪酸カルシウム」を様々な品種のウシに給与した際のメタン低減効果を検討する。また、メタン低減メカニズムを解明するために、次世代シーケンサーを用いたルーメン微生物叢の解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の研究ではin vitro試験により新規脂肪酸カルシウムの添加が、ルーメンでのメタン産生を抑制し、ルーメン微生物叢が変化することを明らかにした。また、メタン産生に大きく関与するメタン菌の割合が減少し、プロピオン酸の産生に関与する細菌の割合が増加したという、新規脂肪酸カルシウムの添加がメタン産生を抑制するメカニズムまで明らかにすることができた。この結果をもとに本年度はin vivo試験でも同じ結果が得られるかどうかを確認するため、黒毛和種4頭を用いラテン方格法により新規脂肪酸カルシウムの添加が、メタン産生量やルーメン微生物叢に与える影響を検討した。その結果、in vitro試験と同様にメタン産生量が減少し、ルーメン微生物叢も変化するという結果を得た。また、in vitro試験で増減した微生物の中に、in vivo試験でも同様に増減するものがあることも確認した。 本年度にウシ4頭のみを用いて実験を行ったため、追加実験をし、再現性を確認する必要がある。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)