エリスロマイシン改変体の抗炎症Del-1分子誘導による炎症性骨吸収制御法の検索
Project/Area Number |
20J15490
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田村 光 新潟大学, 新潟大学大学院医歯学総合研究科微生物感染症学分野, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | エリスロマイシン誘導体 / Del-1 / 破骨細胞 / 薬剤耐性 / エリスロマイシン改変体 / GHSR |
Outline of Research at the Start |
これまでエリスロマイシンの抗炎症作用に着目し,歯周病モデルマウスを用いた実験を行った結果,エリスロマイシンが抗炎症性分子Del-1を誘導し,歯槽骨吸収を抑制する可能性が示唆された.そこで本研究ではDel-1産生細胞を用いた実験において,エリスロマイシンのDel-1誘導機序の解明と,強いDel-1誘導能を有し,かつ抗菌作用を持たないエリスロマイシン改変体の選出を目指す.さらに歯周病モデルマウスを用いた実験において,エリスロマイシン改変体の炎症性骨吸収に対する効果を解析し,薬剤耐性を生み出すリスクの少ない分子標的薬の開発を行い,新たな歯周病治療への応用を目標とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでに歯周病モデルマウスを用いた実験から,エリスロマイシンは歯周炎組織においてDel-1を誘導することによって免疫調整作用を示し,骨代謝を制御する可能性が示唆された.まず新規抗炎症物質として有力な候補となるエリスロマイシン誘導体を探索するため,血管内皮細胞もしくは単球系細胞に各エリスロマイシン誘導体を添加し,Del-1と炎症性サイトカインの発現を測定するスクリーニング実験を進めた.その結果,いくつかのエリスロマイシン誘導体添加群において,Del-1の高発現および炎症性サイトカインの低発現を認めた.続いて血管内皮細胞,単球系細胞および歯肉上皮細胞を用いて,上記実験より得られた有力な候補エリスロマイシン誘導体の細胞傷害性を試験した.いずれの候補エリスロマイシン誘導体群においてもPBS対照群と比較して有意な差はなく,細胞傷害性を認めなかった.そこで,上記候補エリスロマイシン誘導体を用いて,動物実験を実施した.歯牙結紮による歯周病モデルマウスを用いて,候補エリスロマイシン誘導体の炎症性骨吸収に対する作用ならびに結紮糸付着細菌数に対する影響を解析した.まず薬剤耐性へのリスクを確認するため,結紮糸に付着した細菌を採取および培養し細菌数を算定したところ,結紮+候補エリスロマイシン誘導体投与群は結紮糸に付着した細菌数に影響を与えなかった.続いてマウス上顎骨の凍結切片を作製し,TRAP染色を行った.結紮した歯周囲の破骨細胞数を測定した結果,結紮+候補エリスロマイシン誘導体投与群の破骨細胞数は,結紮+PBS投与群と比較して低値を示した。すなわち,候補エリスロマイシン誘導体は,抗菌作用を示さずに炎症による歯槽骨吸収を抑制できる可能性があることが示唆された.今後さらに候補エリスロマイシン誘導体の炎症性骨吸収に対する効果および作用機序の解析を進め,将来的には新規治療薬の開発を目指している.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(18 results)