パルサーのグリッチ現象の解明とパルサータイミングアレイへの応用
Project/Area Number |
20J20509
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 16010:Astronomy-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
久野 晋之介 熊本大学, 自然科学教育部, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | パルサー / 高速電波バースト / 重力波 / 機械学習 / 突発天体 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、低周波重力波の検出法であるパルサータイミングアレイの感度向上のために、ノイズを軽減するデータ解析手法を確立する。具体的なノイズ源として、グリッチ現象と星間物質によるものを考える。パルサーの突発的なスピンアップであるグリッチ現象とパルス周期のゆらぎであるタイミングノイズとの関連を調べる。星間物質中の電子の分布モデルを用いてパルスの伝搬への影響をシミュレートし、観測データと比較しモデルに対する制限や星間物質の影響を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
Parkes望遠鏡のアーカイブデータを用いて高速電波バーストを探し、新たに4つ発見した。このデータは1990年代前半に行われた観測のもので、今回発見された4つの高速電波バーストはこれまでで最古のものである。さらに、これらはこれまで発見されてきたものと比べてパルス幅が広いことから、高速電波バーストの中のある1群であり、これまでの解析では見逃されてきた可能性がある。これらのことから、アーカイブデータを使った高速電波バースト探索の有用性を示唆する結果となっている。これらの結果は論文としてまとめられ、すでに出版されている。 Fermi望遠鏡の未同定天体をGreen Bank望遠鏡で観測したデータを解析し、ミリ秒の周期のパルサー2つを検出した。これらはNANOGravのデータセットでcontinuous waveをブラインドサーチする際に感度が低い領域に位置している。これらをタイミング観測することで、この領域のcontinuous waveに対する感度を上げることができる可能性がある。この結果を現在論文としてまとめており、来年度前半中に提出する予定である。 今年度も継続してインドのパルサータイミングアレイグループに参加し研究を行ってきた。uGMRTを用いてミリ秒の周期のパルサーを定期的に観測し、それらパルサーの到来時刻と高精度な分散量度の測定結果をまとめたデータリリースを発表した。さらに、これらデータを用いて個々のパルサーのノイズモデルを決定した。これらの研究に共同研究者として関わり、論文を出版、提出している。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)