肝星細胞由来の分泌膜小胞の超精密分析を基盤とした老化に伴う肝疾患の病態解明
Project/Area Number |
20J20625
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 49010:Pathological biochemistry-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴田 智華子 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 細胞外小胞 / ADAR1 / HiBiTタグ / Hibitタグ |
Outline of Research at the Start |
近年、肥満や脂肪肝の罹患率上昇に伴い肝癌や肝硬変などの発生数は増加しており、高齢化に伴いさらに増加すると予測される。新たな機序の介入法の開発のため、今回核酸や様々な生理活性物質を含有した膜小胞を標的とした方法の確立を開発する。
老化に伴う肝実質細胞の変化の解明の一助として、非実質細胞の細胞老化に伴う分泌性膜小胞の性状変化を網羅的に同定し、それに伴う病態生理を解明する。その際、これまでの研究経過で得た核酸に関する知見や肝組織解析の手法を応用するとともに、理化学研究所および東京大学薬学部と共同で1粒子解析・膜融合の可視化法を開発し、従来の研究手法を凌駕する精緻な解析を行って新規知見の獲得をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
1)肝発癌に関する検討 慢性炎症に伴う肝発癌の病態生理の解明の一端として、肝非実質細胞(星細胞)の細胞老化に伴って発現が増えてくるRNA編集酵素ADAR1に着目した研究を進めた。 具体的にはまず、ADAR1の局在をモニターするためにADAR1のC端にHiBiTタグを融合させ、高感度にモニターできる系を樹立した。これによって細胞老化をきたした非実質細胞ではADAR1蛋白の発現が炎症刺激に伴って増え、これが非実質細胞から放出される細胞外小胞に含まれていることを同定した。さらに、この小胞が近隣の肝実質細胞に取り込まれて、その中で肝実質細胞に取り込まれたADAR1はRNA編集酵素として機能し、肝実質細胞内のRNAにA to I 変異を導入し、特に、肝臓での発癌・癌進展に関わることが既に報告されているAZIN1遺伝子の変異を惹起することを確認し、RNA編集機能を発揮することも示した。これらの成果は、非実質細胞と実質細胞の連関をつなぐものとして細胞外小胞が大切であり、中でもRNA編集酵素が実質細胞に取り込まれてRNA編集を起こすということが、RNA変異を惹起して肝発癌につながっている可能性が示唆され、成果を論文投稿中である。 また老化した非実質細胞から放出される細胞外小胞上の、老化マーカータンパクの高感度な測定系を確立しつつある。 2)膵癌の細胞外小胞による、癌悪液質に関する検討 上記のような臓器内での作用だけではなく、細胞外小胞による遠隔臓器への作用を検討するために、膵癌細胞株の細胞外小胞を用いて、脂肪細胞への作用の検討も開始し、膵癌由来の細胞外小胞は脂肪の萎縮を惹起することを確認した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)