アメリカ南部文学における身体表象の諸相ーウィリアム・フォークナーの小説を中心に
Project/Area Number |
20J21406
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉浦 牧 (2020-2021) 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Research Fellow |
杉浦 牧 (2022) 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | アメリカ文学 / ウィリアム・フォークナー / 身体 / 情動理論 / 南部文学 / 身体表象 / 情動 / ケア |
Outline of Research at the Start |
本研究は、アメリカ南部文学における身体表象の分析を通じ、表象において社会と個人とがなす関係性を理論化することを目指すものである。アメリカ南部文学は、人種や家族といった社会的枠組みを色濃く残す特殊な地域的風土の中で個人がどう振る舞うかという問題を探求し続けてきた。そこに描かれる「身体」は、個人それぞれに異なる形で備わっている一方で、社会における記号や、あるいは権力による管理の対象としても扱われるという意味で、個人の存在論的な探求と社会的な権力が混在する場として位置付けられる。分析の結果として、アメリカ文学における作家と、時代意識および地域社会との複雑な関係性に新たな見通しを寄与できるはずである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ウィリアム・フォークナーの小説を出発点としたアメリカ南部文学における身体表象の分析を通じて、表象において社会と個人とがなす関係性を理論化することを目指すものとして開始されている。3年目にあたる当該年度は、前年度の研究を発展させる形で、James Agee, Walker EvansのLet Us Now Praise Famous Men(1941)の分析を行った。そこでは、大恐慌化のアメリカ南部貧農を取材した写真とテクストとの融合として成立する本作品が、写真でしか実現することのできない「現実」の捉え直しとは対照的な、観察者として「現実」に近づこうとすればするほどその不可能性を突きつけられる作家エイジーの苦悩を描き出す可能性を提起した。それにより、写真というメディア/芸術の様態と、本研究がこれまで対象としてきた小説という様態の交錯する地点において、アメリカ南部社会に対する新たな分析の枠組みを創出する可能性を見ることが可能となった。 上述の作品分析を通して、アメリカ南部社会の経済的あるいは共同体的制約の中に置かれた個人の存在について、メディア横断的な視点から一定の知見を得ることができたことは、本研究が依拠する身体表象をめぐるアプローチをより多角的なものとした。こうした研究成果を踏まえた上で、ウィリアム・フォークナーをはじめカーソン・マッカラーズ、ゾラ・ニール・ハーストンといった他の20世紀南部作家を含む総体的な議論の見通しを得た。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)