Project/Area Number |
20J21655
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
呉 佩遙 東北大学, 国際文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 宗教概念 / 信仰言説 / 日本仏教論 / 人格論 / 修養論 / 近代仏教 / 姉崎正治 / 中国仏教 / 仏教改良 / 島地黙雷 / 新仏教運動 / 心理主義 / 新仏教 / 経典解釈 / 自由主義神学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、トランスナショナル・ヒストリーとしての「信仰」言説史という課題に貢献すべく、近代日本において「信仰」がいかに構築されてきたのかを多様な側面から考察し、その系譜を辿るものである。また、かかる作業によって、近代仏教の研究において無自覚に埋め込まれている「ビリーフ/プラクティス」という二項対立の図式を問い直し、その重層的な把握を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
採用3年目にあたる2022年度には、1.「日本仏教」と「「日本仏教」ではない仏教」に関する歴史叙述と「信仰」の問題 2.釈迦と阿弥陀仏の「人格」をめぐる議論と「信仰」の結び付き 3.世紀転換期の修養言説における「信仰」と「儀礼」4.近代仏教研究における「信仰」の位相 という課題に取り組んだ。 1については、村上専精、境野黄洋や島地大等を対象とし、「日本仏教の特色」という語り方における「信仰」に焦点を当て「日本仏教史の創出と「信仰」」を日本宗教学会第81回学術大会で報告し、同様の課題について“Saving Buddhism from Degradation”も英語で、Hasekura League Symposiumで報告した。2については、「人格」として認識された釈迦をいかに自らの「信仰」の拠り所とするか、という課題に直面していた浄土宗と真宗の知識人に焦点を当て、彼らはいかに釈迦と阿弥陀仏を同じく「仏陀」の体系で説明しようと試みたかを考察し、「明治後期・大正期の「人格」と「信仰」」が『宗教と倫理』に掲載された。3については、姉崎正治の『宗教学概論』(1900年)における「信仰」と「儀礼」の語り方を考察し、それを同時代の「修養」に関する議論に位置付け、「近代日本における「信仰」と「儀礼」の語り方」を『日本研究』に投稿し、掲載が決定された。4の課題については、戦後の近代仏教研究を振り返りながら、2000年代以降の近代仏教研究を牽引した先学者たちの成果を取り上げ、信仰論との関連でいかなる示唆が得られるかを議論し、「近代仏教はいかに「信仰」を構築したか」を日本近代仏教史研究会第30回研究大会で報告し、「近代日本仏教史における「信仰」の構築」を『近代仏教』に投稿し、掲載が決定された。同様の課題について、「近代日本における「信仰」の諸相」を日本学研究会第4回学術大会で報告した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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