錯体化学の配位構造を利用した分子性ハニカム構造の創造とそれに伴う量子物性の実現
Project/Area Number |
20J22404
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 34010:Inorganic/coordination chemistry-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小山 翔平 東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 錯体化学 / 配位高分子 / 酸化還元 / 分子性導体 |
Outline of Research at the Start |
現在、グラフェンに代表される二次元物質はその特徴的な対称性や次元性から数々の特異な物性が報告されている。このような特徴を持つグラフェンに倣い、多くの類似物質が無機固体において報告されているが、分子で構成される分子性固体においてその報告はほとんど例がない。本研究では錯体化学の知見を応用して分子性ハニカム構造を構築することで、分子性固体の特徴を活かした今までにない物質群の創製と物性開拓を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3回対称性を有するトリスキレート錯体を原料として二次元ハニカムシート構造を合成し、その新奇量子物性の開拓を行う研究であるが、研究の段階としては大きく分けて以下のようになる。 1)トリスキレート錯体に用いる配位子の合成、および配位子の電気化学的物性の調査 2)トリスキレート錯体の合成、および錯体の電気化学的物性の調査 3)二次元ハニカムシート構造の合成 4)ハニカムシート構造の物性探索 実際の研究では、3)の金属錯体の集積において目的の構造を得る事ができず、当初の目的の達成をすることができなかった。一方で、研究の中でベンゼントリイミド骨格を用いた新奇物性の発現を観測し、これらの物性を論文として報告する事ができた。具体的には、N,N’, N''-トリメチルベンゼントリイミドの分子性導体における反強磁性的相互作用-強磁性的相互作用のスピン状態変化、N,N’, N''-トリスキシレンベンゼントリイミドの遅い磁化緩和を観測した。これらの結果はそれぞれ、温度変化による構造の変化とバルキーな置換基の影響による結晶構造中の孤立化に帰属された。これらの結果をまとめ論文として報告した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)