Project/Area Number |
20J22451
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 63010:Environmental dynamic analysis-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 拓哉 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2022: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2021: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 窒素固定 / nifH遺伝子 / 希釈培養実験 / 被食率 / 希釈培養法 / 黒潮 / 窒素循環 / nifH / 定量PCR / アンプリコンシーケンシング |
Outline of Research at the Start |
海洋固定性窒素生物は海洋に生物利用可能な窒素を供給するため、重要な生物群とされてきた。近年のメタゲノム解析は窒素固定生物の多様性を明らかにし始めたが、多様な窒素固定生物が生態系の中でどのような役割を果たすかはほとんど不明である。そこで本研究では、太平洋外洋域を中心にどこでどのような窒素固定生物が存在し、生態系と関わっているかを明らかにすることを目的とする。具体的には、メタゲノム解析による窒素固定生物群集の解明に加え、窒素固定生物群毎の①上位捕食者による捕食②固定した窒素の滲出過程を定量的に明らかにすることにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、海洋窒素循環における鍵生物群である窒素固定生物の多様性、分布制御要因、生態学的役割を解明することを目的としていた。最終年度である2022年度は、前年までに解析を行っていた東部インド洋の窒素固定分布に関する研究をとりまとめ、国際誌に投稿し受理された。本論文は、これまで重要視されてきた水温や栄養塩濃度だけでなく、栄養塩供給比が当該海域の窒素固定分布において最も重要であることを明らかにした。さらに、メタ解析により、栄養塩供給比の重要性が全球的な広がりを持っている可能性を指摘し、従来考えられてきた窒素固定の制御要因を再考する必要が考えられた。また、生態学的な役割として、本研究では希釈培養実験と定量PCRを組み合わせることで一部の窒素固定生物の被食速度を定量しており、全5航海分の結果を合わせて解析を行った。その結果、一部の窒素固定生物の現存量は環境要因によるボトムアップコントロールのみならず高次捕食者からのトップダウンコントロールにより制御されていることが明らかになった。これらいずれの新たな成果も投稿論文として執筆中でありなるべく早い段階で公表することを目指している。最後に、これらの結果を博士論文として取りまとめ提出した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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