Project/Area Number |
20J22775
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
ターン 有加里ジェシカ 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ボランティアのジレンマ / 社会的ジレンマ / 協力 / 公平 |
Outline of Research at the Start |
「ボランティアのジレンマ」とは、誰か1人が行動すれば集団全体が利益を得られる状況である。このような状況では、集団のために行動するための負担が最も少ない人が行動することが望ましいであろう。しかし、このような状況が何度も発生したときに、その人が毎回行動することは望ましいであろうか。本研究では、人々が不公平を忌避する傾向にあることを示した先行研究に依拠しながら、上記の状況において人々がどのような規範を望み、実際にどのような規範を形成するのかを明らかにした上で、その背後のメカニズムを検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に行った研究では、ボランティアのジレンマ(集団内で少なくとも1人がコストを負担した場合に限って集団全体が利益を得られる状況)において人々が何を理想としているのか(どのようにコストの負担を集団成員間で割り振るのが望ましいと考えているのか)、また、実際にボランティアのジレンマの状況に置かれたときにその理想を実現できるのかを検討した。その結果、人々が理想としている結果と実際に実現できる結果に差が生じる可能性が示された。2021年度は、このように理想と現実が乖離するメカニズムを明らかにするため、ボランティアのジレンマにおける人々の認知や行動を検討した研究を2件実施した。 1件目の研究では、人々がボランティアのジレンマにおいて何を理想としているのかについて、2020年度に行った実験よりもさらに精緻に検討できる実験を行った。その結果、2020年度に行った実験の結果は再現された。具体的には、各集団成員の手元に残る利益が最終的に均一になることを人々は理想としていることが示された。 2件目の研究では、人々がなぜその理想から乖離してしまうのかを検討するために2つの実験を行った。1つ目の実験では、理想と現実の乖離の要因が各集団成員の認知資源不足である可能性を検討した。2つ目の実験では、理想と現実の乖離の要因が集団成員間の期待の不正確さである可能性を検討した。理想と現実の乖離の要因に関しては、2022年度以降も引き続き検討を進めていく予定である。 上記の研究成果は、日本社会心理学会の第62回大会、日本グループ・ダイナミックス学会の第67回大会(優秀学会発表賞受賞)、Society for Personality and Social Psychologyの2022年大会(Graduate Travel Award受賞)などで発表された。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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