Project/Area Number |
20J23254
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 27010:Transport phenomena and unit operations-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
折笠 勇 早稲田大学, 基幹理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2021: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Soret効果 / Soret係数 / 流体数値計算 / 粒子画像流速測定法(PIV) / 浮力対流 / 浮力対流抑制 / 数値計算 / 干渉計 / 粒子画像流速測定法 / 干渉縞解析 / 機械学習 / マイクロ流路 / 上部高温液体 / 対流抑制 / 位相解析・接続 / 干渉縞強度時系列 / 人工生成波形 |
Outline of Research at the Start |
温度差による液体中の物質輸送現象“Soret効果”の解明には,物質の輸送量や方向の指標となる“Soret係数”の拡充が重要である.干渉計を用いた従来の非接触測定手法は,擾乱となる対流の影響を排した高精度なSoret係数を取得可能である一方で,高度な制振技術や環境構築が不可欠である.本研究では,試料のサンプリングによる簡易的なSoret係数測定を実現すべく,マイクロ流路による対流抑制を活用した新規試料制御装置の研究を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
混合溶液中の温度差に沿って構成成分が物質拡散し定常的な濃度差を生じる現象をSoret効果と呼ぶ。低(高)温側に濃化する成分種と度合いは、物質系や比、温度に依存するSoret係数で与えられ、結晶成長や凝固過程での成分再分配の高精度予測に重要なパラメータである。しかし、重量環境下においては浮力対流などの強い流れ場が擾乱となり、Soret係数の高精度な測定は困難であった。この問題に対して、有限要素法による流体数値計算と粒子画像流速測定法(PIV)を用いて、混合溶液を満たす試料容器の寸法形状や温度差の与え方を工夫することで、地上でも浮力対流を抑えて、正確にSoret効果を観測し得る条件を明らかにした。 具体的には、鉛直扁平なガラス容器の内部空洞に充填され鉛直方向に加熱されるエタノール水溶液の3次元数値計算モデルを作成し、空洞厚さと加熱温度を変化させ、溶液速度・温度・濃度場変化を計算した。その結果、Soret効果による溶質輸送量が大きな溶液系ほどSoret係数測定に許容される溶液中の対流場が大きくなることを明らかにした。この結果は,前年度に既に明らかにした純溶液での関係性とも良く整合する結果であった.また,測定誤差は対流場の無次元速度に関するパラメータの多項式で良く近似できることが分かった。さらに、対流場の無次元速度は設計可能な測定条件“溶液熱物性・初期条・溶液寸法”に関する線形式から予測・制御可能であることが分かった。つまり、測定条件を線形式組込の多項式を満たすように設計することで,地上重力下においても浮力対流を高度に抑制し,Soret係数の高精度な測定を実現し得ることを明らかにした。この成果の一部を拡散現象の代表的な国際会議DSL2022で発表した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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