印欧祖語と韻律学に基づいた、インド・アーリア語の方言の同定
Project/Area Number |
20J23373
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塚越 柚季 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2022: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | サンスクリット / リグ・ヴェーダ / 喉音 / 人文情報学 / 韻律学 / 韻律 / 歴史言語学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、サンスクリット最古の文献『リグ・ヴェーダ』の詩人家系ごとの方言差異を明らかにする。『リグ・ヴェーダ』は韻律を持つ詩節から成る讃歌集であるが、不規則な韻律をもつ詩節も少なくない。そのような詩節も、印欧祖語形などのサンスクリットの前段階の語形を想定することにより、規則的な韻律に復元できる場合が多い。これまで提唱されてきた様々な韻律復元法は、適用の一貫性に欠ける。この問題の原因を『リグ・ヴェーダ』の詩人が使用した言語の差異にあると考え、各種の韻律復元法からこの相違を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度より続いていたインド・ヨーロッパ祖語で喉音を含むサンスクリット語形の精査が完了した。これは、どの『リグ・ヴェーダ』のどの詩節(=どの詩人がつくった詩節)においてどの語形が喉音の残存を認めるか否かを全て判断したということである。その結果、特定の詩人(Kanva)の詩節内において、喉音の痕跡が韻律に確かめられる語形の使用率が、他の主要な詩人よりも統計的に有意に大きいことが判明した。一方、喉音の痕跡が見られる語形の使用率が有意に低いような詩人(Grtsamada)も判明した。 また、機械的に算出した詩節間の類似度を用いて、詩節をつくった詩人の間の関係を探った。文書の類似度としてよく用いられる分散表現に加えて、特定のフレーズを共有するヴェーダ文献で有効であるngramによる手法を採用した。これにより、先の詩人2人(Kanva, Grtsamada)の詩節は、他のどの詩人の詩節よりも類似度が低いことが分かった。それゆえ、両詩人家系は、詩節の内容においても詩節内で用いる語形においても特徴的であることが指摘できた。この類似度計算は前年度より検討していたが、今回の作業により、本筋とは離れるが、文献学上意義のある結果も示すことができた。すなわち、敵対していたことが知られるVisvamitraとVasisthaの詩節の類似度が高いことが示された。両者は敵対するだけ近い関係を持ち、深く共通する社会基盤に根付く詩節であると理解された。 これら全ての成果を含む博士論文を執筆し、提出・審査が終了した。また、類似度計算の手法から得た着想を、ヴェーダ語の単語分割問題へ応用し、その成果を国内会議で発表した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)