A Critical Insight into the Shift of Japan's Narrative Paradigm
Project/Area Number |
20K00115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01040:History of thought-related
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
奥田 博子 関東学院大学, 人間共生学部, 教授 (10343063)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 記憶 / 追悼 / 継承 / 東日本大震災 / メディア・フレーム / ナラティヴ・パラダイム |
Outline of Research at the Start |
本研究は、2012年から2021年までの10年間にわたって毎年3月11日に行われる政府主催の東日本大震災追悼式をめぐる言説分析、東日本大震災の記念日をめぐるメディア報道分析、大震災・大津波・原発事故という三つのカタストロフが記念碑化される過程のレトリック分析を組み合わせた研究である。本研究を通して、「科学技術立国」「平和文化国家」「経済大国」という戦後日本の「大きな物語」がどのように変化したのか、そしてそれはなぜか、を実証的に検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、東日本大震災の被災三県のうちまだ足を運んでいなかった岩手県の岩手県立図書館において、震災から12年目、13回忌を迎えるのを前に調査研究を実施することができた。 昨年10月末から11月初旬にかけて、岩手県立図書館において県紙『岩手日報』のデータベースを使用したキーワード検索や記事検索、並びに2011年から2021年の10年間にわたる3月10日から31日を中心に東日本大震災追悼式をめぐる新聞記事や過去の津波災害に関する郷土資料の収集を行った。昨年度の調査研究で収集した『福島民報』『福島民友』『河北新報』と『朝日新聞』『日本経済新聞』『毎日新聞』『讀賣新聞』『東京新聞』の報道を読み比べていたため、『岩手日報』の報道に目を通すことで、被災地では現在なお、地域や年代を超えて多くの人びとが被災を「自分ごと」として捉えていることが読み取れた。 全国紙を中央からの視点とすると、被災三県の地方紙の辺境からの視点は「俯瞰的なマクロ」な捉え方に対峙する「焦点化したミクロな」捉え方を提示していることになる。ボランティア元年と言われた阪神淡路大震災から28年にわたって災害における「被災者に寄り添う報道」が求められるなか、今後、被災者に対する想いがどのように「他人(ひと)ごと」になって「風化」していくのか、その一端を検証することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究が当初計画していた、東日本大震災の被災三県の県庁所在地にある図書館において、県紙『福島民報』『福島民友』『河北新報』『岩手日報』のキーワード検索や記事検索並びに東日本大震災追悼式をめぐる新聞記事や郷土資料の収集を行うことができた。とりわけ、上述した地方紙四紙の新聞データベースが各地方新聞社との協力を得て年ごとに向上していること、そのため、あらためて全国紙四紙『朝日新聞』『日本経済新聞』『毎日新聞』『讀賣新聞』に『東京新聞』を加えた各新聞データベースのキーワード検索や記事検索と照らし合わせることによって、あらたな発見があったり、多様な角度からの考察が可能となったりしている。コロナ禍に加えて天候や施設のリニューアル、開館時間等を考慮してなお、現地に足を運ぶことの大切さを実感している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の今後の推進方策としては、次年度は、これまでの調査研究で収集した文献資料を読み進めて補足が必要と考える地方紙のデータベース検索、2011年から2021年の10年間にわたる3月10日から31日を中心に東日本大震災追悼式をめぐる新聞記事、そして郷土史料の収集を行うことを目指す。 本年は、昨年5月19日から21日に開催された “Hiroshima-Nagasaki-Articulations of the Nuclear: The Case of Japan” における研究発表の論文刊行に尽力するとともに、今年7月4日から7日にオランダのライデン大学で開催される第10回国際議論研究学会学術会議における研究発表の草稿及び発表資料の作成・推敲を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)
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[Book] Diplomatic and Mediated Arguments in the North Korea Crisis: Engaging the Hermit Kingdom2021
Author(s)
Thomas A. Hollihan, Patricia Riley, Jeeyun S. Baik, Nathaniel M. Curran, Hyun Tae C. Kim, Hiroko Okuda, Takeshi Suzuki, Shusuke Murai, Ye Lu, Ruiming Zhou, Gail F. Thomas, Jeff Kline, Jenna Gibson
Publisher
Palgrave Macmillan
ISBN
9783030701666
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[Book] Local Theories of Argument2021
Author(s)
Dale Hample, Ronald W. Greene, G. Thomas Goodnight, David B. Hingstman, Catherine H. Palczewski, Alexandria Chase, Emma F. Bloomfield, Sara C. VanderHaagen, Hiroko Okuda, et al.
Publisher
Routledge
ISBN
9780367710354
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