Project/Area Number |
20K00164
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01050:Aesthetics and art studies-related
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Research Institution | The National Museum of Modern Art, Tokyo |
Principal Investigator |
入江 良郎 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (70280534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紙屋 牧子 玉川大学, 芸術学部, 非常勤講師 (20571087)
岡田 秀則 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (30300693)
大傍 正規 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (40580452)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 映画 / 映画学 / 映画史 / 初期映画 / 映像文化 / 映画遺産 / ノンフィルム資料 / フィルムアーカイブ |
Outline of Research at the Start |
本研究の題目に掲げた塚田嘉信は、映画史・映画学の発展に多大なる貢献を果たした映画史家である。塚田氏が研究のために収集した資料は、最近、国立映画アーカイブ(以下NFAJ)が全てを受領するという機会に恵まれた。もはや国内外で唯一と言える映画文献も多数含む塚田コレクションを映画遺産として後世に継承していくのは、塚田コレクションを受領したNFAJの責務と言える。そのために、塚田コレクションの目録化・デジタル化をおこない、またそれを最大限に活用するため、NFAJがこれまで蓄積してきた既存の映画資料コレクションと高い専門性を備えた人材を動員し、ナショナル・フィルモグラフィの構築に向けた基礎研究をおこなう。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は先ず、分量(段ボール約320箱分)の問題から、国立映画アーカイブ内の本館(京橋)、相模原分館に分散させ保管していた塚田嘉信コレクションの全体を詳細に把握するため、当該資料を詳しく点検する作業から開始した。そのうえで、資料的価値が高いと判断した資料群を本館に集約させ、各資料を内容に応じて細かく再分類し、研究活用の観点から、優先度が高いと判断された資料をさらに選定し、それらの資料整理に着手した。資料整理を進めるにあたり、日本映画史の専門家である本地陽彦、佐崎順昭の二名を研究協力者として雇用し、本地は同コレクションの分類と目録化を進めると共に塚田嘉信の人物年表の作成に着手し、佐崎は同コレクションの特色である映画雑誌の目録化を中心に作業をおこなった。さらに、経年劣化した資料については長期保存性の確保のため修復+デジタル化を実施し、公開に向けた準備を進めた。 また、2021年3月24日に開催した研究会では、同コレクションを活用した研究として、大傍正規(研究分担者)が「日本活動写真株式会社『活動写真機械及フィルム定価表』を活用した『南極探検活動写真』(1912年)の同定」というテーマで、紙屋牧子(研究分担者)は「草創期における映画と皇室との関わり:塚田嘉信が遺したものから考える」というテーマでそれぞれ口頭発表し、入江良郎(研究代表者)、岡田秀則(研究分担者)との討議をおこない、さらに2020年度内に資料整理を完了した資料の全容を情報共有し、今後の資料整理及び研究成果の公開方法に関して意見交換をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度前半は新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、当初の予定通りに計画を進めることができず、塚田嘉信コレクションの資料整理の開始が遅れたものの、作業場所とする国立映画アーカイブ内において、比較的早い段階で感染リスクが回避できる(「密」にならない)環境を確保できたため、最終的には一定程度の量の資料整理を完了することできた。また、社会状況に応じて(感染防止のため)非公開ではあったが、同コレクションの資料を活用した研究会でも活発に議論が成され、当研究の最終目的に向けた糸口を掴んだ。以上の理由から「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨今の新型コロナウィルスの感染拡大状況からテレワークの導入も検討されるべきであるが、当研究の場合、現物資料にあたる必要性がどうしても生じるため、感染防止策を十分に講じたうえで、前年度に引き続き、計画通りに資料整理を進める。但し、メンバー間の打ち合わせ等については、必要に応じて、インターネットを介した方法も導入する。
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Report
(1 results)
Research Products
(17 results)