「アートを介した社会課題の理解」のための探求型鑑賞モデルの開発と実践研究
Project/Area Number |
20K00232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小川 真司 (才士真司) 岡山大学, 教育学域, 特任准教授 (40774849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤木 里香子 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (40211693)
田村 朋久 大手前大学, 総合文化学部, 非常勤講師 (00836637)
伊藤 駿 岡山大学, 教育学研究科, 特任助教 (30839022)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 国吉型・対話探究モデル / 清志初男 / 田中憲一 / 直島 / 豊島 / 対話探究型鑑賞モデル / 探究的学び / 学際 / 鑑賞教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究では社会課題を主題、背景に持つアートに親しむ市民に対し専門的な知見を有した観賞仲介者が、作品、文化、社会、歴史など、学際的な情報を対話形式で提示し、社会的課題の理解を促す「対話探究鑑賞モデル」の有用性を検証する。このモデルは、洋画家、国吉康雄(1889-1953)の作品コレクションの研究と運用を学際的鑑賞による探求心の向上の機会とするため申請者らによって発案、運用されている。この検証は①「熊本震災被災地の文化的復興/熊本県御船町」②「表現作品を介した歴史的記憶の継承/岡山県長島愛生園」③「アートを利用した地域環境の保全/香川県直島・豊島」のプロジェクトと複数の美術館で実施し、比較を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は「国吉型・対話探究モデル」(以下、本モデル)の研究とその成果及び、顕彰活動などの公益活用が、現代の社会課題を「思考させる」知財となることをあきらかにすることを目的に活動した。具体的には「考えること」を促すツールとしての芸術作品を、教育現場などに訴求する理論構築と、この利活用を促すコンテンツの開発を行うため、アート鑑賞体験を市民の多元的共生社会実現のための課題理解を促す機会とする展覧会「国吉康雄展 安眠を妨げる夢」(10/24~12/24)を実施した。この展覧会は茨城県近代美術館、(公財)福武財団、ヤマト運輸(株)が本モデルを評価し、この開催を産官学連携事業として決定し、企画と監修を国吉康雄研究講座(以下、国吉講座)が務めた。 会期中の入場者は7500名で、本モデルを使用したツアーを10回実施。国吉講座主催の講演会を4回開催した。本モデルによる構成と解説を前提とした展覧会場で行ったヒアリング(130名)では、「非常に興味深かった」「作品鑑賞後に解説を読み、また作品をみると見方が変わった」という意見が全体の80%となり、展示に必要な情報として、「作家が生きた時代の社会背景」とする回答が67%となるなど、知的探求に意欲を示す結果が得られた。 このほか、個別の作家研究も継続し、岡山大学に設置されている5D Lab. Media Galleryで、清志初男作品で本モデルを実施した。また、ニューヨーク市立大学の山村みどり准教授(ニューヨーク近代美術館講師兼務)を招聘し、合同で直島での対面での検証を、岡山大学の学生11学部53名を対象に行った(2024/1/27)。 これらの結果を受け、第46回美術科教育学会弘前大会で研究代表者の才士が行った発表では、複数の大学から開発の助言や連携の模索の提言を受けた。また、本モデルを中心とした国吉講座の活動は、ニューヨーク近代美術館にファイリングされ、メトロポリタン美術館や在ニューヨークの日系文化機関から評価された。
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Report
(4 results)
Research Products
(10 results)
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[Book] 教育科学を考える2023
Author(s)
小川容子・松多信尚・清田哲男
Total Pages
370
Publisher
岡山大学出版会
ISBN
9784904228777
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