Project/Area Number |
20K00246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小野 裕子 筑波大学, 芸術系, 准教授 (40441365)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 不飽和ポリエステル樹脂 / 立体造形表現 / ミクストメディア / 着色 / 油絵具 / 現代アート / 動物表現 / ミクスト・メディア / 現代美術 / 立体造形 / ポリエステル樹脂 |
Outline of Research at the Start |
申請者は不飽和ポリエステル樹脂素材に生きているような立体造形を作り出すため、独自の着色剤として自然な肌質を作り出せる油絵具を混合させ、芸術作品として展開している。油絵具の着色剤がもたらす効果は、透明感を持った肌理が得られ、人体や動物等の有機的な特徴を表現できると考える。本研究では、不飽和ポリエステル樹脂と油絵具が混合可能な素材であることを明らかとするため、調査と実験、実践を行う。この成果により、現代アートで一般化された1970年以降のミクスト・メディアにおける新たな異種素材の立体造形を獲得する。素材教育や造形論、学会等で発表し、ワークショップやシンポジウム、展覧会を通じて社会へ還元していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、不飽和ポリエステル樹脂を主な立体造形表現の素材として、油絵具を着色剤に展開して、動物(豚)をモチーフに立体造形を制作してきた。混合による 透明な材質感が皮膚の表現と類似して独自の肌理表現を研究している。実験制作では、不飽和ポリエステル樹脂とレジン樹脂等による樹脂素材の違いが与える効果について研究し考察した。申請者が実験した不飽和ポリエステル樹脂に油絵具を内部着色する事は、生き物の肌理の表現に有効であると仮定している。不飽和ポリエステル樹脂と油絵具の相互作用が作品の質感に貢献し、表現の独創性が表れる。現代アートで一般化された1970年以降のミクストメディアにおける新たな異種素材の立体造形を獲得し、素材教育、論文投稿と学会等で発表して社会へ還元していく。 成果発表展として、令和6年3月5日から3月15日に「「造素形材 表現 マテリアル 吉田伸×小野養豚ん×いしばしめぐみ」と題して、特殊素材による生きものをテーマとした作家の展覧会を東京都港区に所在するオリエ・アート・ギャラリーにて研究作品と本研究について公開した。また、令和3~4年度の実験研究の考察を令和5年度の立体造形表現を行う授業にて取り入れるなど、第3者へも理解できる研究になるように試みている。筑波大学芸術専門 学群開設授業「立体加工基礎演習」「総合造形創作演習A-1」を履修した学生による立体造形作品の成果発表を筑波大学附属病院、病院のアートを育てるプロジェクトに参加して中庭に設置して公開した。令和6年度にはこれまでの研究による考察をまとめ、環境芸術学会誌「環境芸術」に制作研究論文を投稿する予定であり、第25回 環境芸術学会 水戸大会では、口頭発表と作品発表を計画している。Webサイト<https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/pammpamm-lab/>では、引き続き研究内容や進捗状況を公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染防止の影響により、令和3年度から4年度までは、国内およびに海外への取材、事例調査、先行作家の資料収集、取材の計画をしていたが実施できないことが多く、計画がやや遅れていた。国内調査として、アートトリエンナーレ、美術館取材をおこなった。海外調査はひきつづき実施不可能であった。先行研究による書籍やインターネットの資料による情報はまとめることが出来た。 申請者は、不飽和ポリエステル樹脂を主な立体造形表現の素材として、油絵具を着色剤に展開して、動物(豚)をモチーフに立体造形を制作できている。 成果発表展として、令和6年3月5日から3月15日に「「造素形材 表現 マテリアル 吉田伸×小野養豚ん×いしばしめぐみ」と題して、特殊素材による生きものをテーマとした作家の展覧会を東京都港区に所在するオリエ・アート・ギャラリーにて研究作品と本研究について公開した。 芸術専門学群開設授業「立体加工基礎演習」「総合造形創作演習A-1」を履修した学生による立体造形作品の成果発表を筑波大学附属病院、病院のアートを育て るアートプロジェクトに参加して作品の公開をした。 令和3年にWebサイト<https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/pammpamm-lab/>を設置して、研究内容や進捗状況を公開している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、国内の取材、事例調査、先行作家の資料収集、取材の計画を行いたい。また、アートトリエンナー レ、美術館、現代アートギャラリー、造形工房等の取材と現地調査、およびに彩色についての情報収集をひきつづき行っていきたい。 芸術専門学群開設授業「立体加工基礎演習」「総合造形創作演習A-1」を履修した学生による立体造形作品の成果発表を筑波大学附属病院、病院のアートを育てるアートプロジェクトに参加して公開する。 令和6年度にはこれまでの研究による考察をまとめ、環境芸術学会誌「環境芸術」に制作研究論文を投稿する予定であり、第25回 環境芸術学会 水戸大会では、口頭発表と作品発表を計画している。 Webサ イト<https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/pammpamm-lab/>では、引き続き研究内容や進捗状況を公開している。
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