Project/Area Number |
20K00250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Kaishi Professional University (2021-2023) Tokyo National University of Fine Arts and Music (2020) |
Principal Investigator |
横山 昌吾 開志専門職大学, アニメ・マンガ学部, 准教授 (80761725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 武文 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 教授 (70420297)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 映画編集 / 視線誘導 / 映画 / 映像 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、デジタルシネマの創造性に鑑みながら、消えつつあるフィルム編集技師らが継承してきた伝統的な映画編集技術をフィールドワークの手法で収集調査し、それら編集技術が現在のデジタル編集やこれからのVRや超高画質映像にどのように応用ができるかを実戦形式で検証する。編集技術の仕組みを映画制作の領域の観点から分析し、“編集の効果とそのメカニズムの解明”、すなわち映画編集の根幹を明らかにしその研究成果をデジタル、フィルムに関係なく次世代の映像媒体にも活用できる映像編集者を養成する“映画・映像編集教育プログラム”を作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「編集表現のメカニズムを伝統的なフィルム技術とデジタル創造性という観点から解明する」ことであり、今年度も伝統的な映画技術について調査を行ってきた。「視線操作」を編集技術の重要な位置づけとし、いくつかの作品で検証を行ってきた。「視線操作」を基にした映像作品の実証と分析には、研究者が編集を担当した作品をもとに映像編集と音響という観点から行った。これまでの検証から、意味的プライム効果と編集時の視線誘導、そして人間の認知における関係性を編集原理として考慮してきたが、映像作品のラッシュ状態と編集した状態では視線誘導においてどのような違いがあるのかを検証することで、編集が作用する視線操作の過程をより明確に理解することができると考えている。
本研究の最終目標は、編集教育プログラムの作成である。 人間の映像認知処理、編集の歴史、原理と理論、技法、実践という5つの観点からプログラムのプロトタイプの作成を行った。その中でも編集で重要な技法であるアクションカットによる編集点の影響、グラフィックマッチ、視線誘導、クレショフ効果、実景での意味的プライミング効果などの技法をより明確に理解できるために映像素材の撮影を行った。すでに外部が撮影した編集素材の使用が可能であるが、今までの研究成果を反映したこれらの映像素材は実践的な映像教育の素材として使用できるだけでなく、事前に編集をすることで具体的な編集技法を説明することが可能であり、映像表現の教育教材として使用することができる。 今後は、引き続き視線誘導と認知関係性を分析し検証し、これまでのリサーチ結果をブラッシュアップしてより実践的な編集教育プログラムに改良を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナの影響で延長で影響を受けていたが、映像撮影などの編集教材も概ね完成している
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終目標は、編集教育プログラムの作成である。 編集プログラムの大体の内容の精査はほぼ終了している。また、使用する映像素材の撮影も終わっており、今年度は編集作業を進める。 編集教育の内容として、編集前後での視線の変化や実景と視線誘導の関係、画質と視線の関係などをより明確に教育プログラムの中に反映させる必要がある。 撮影した編集素材を用いて複数の編集バージョンを作成し、それぞれのバージョンでの目線変化などを検証することで、より編集による視線の変化が明確になる。また、実景と視聴時間による視線の変化とそれに伴う意味的プライミング効果との関連性や視線と音響の関係性などを編集プログラムの内容にどのように反映できるかが今後の課題になる。 また、撮影した素材を編集し、短編映画として優位性を明らかにする必要がある。そのためには、短編映画として客観的な評価を受ける必要があると考えている。
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