Project/Area Number |
20K00404
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
ウォント 香織 (ウォント盛香織) 甲南女子大学, 国際学部, 教授 (30348908)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | アジア人国際養子 / アジア系アメリカ文学 / ウェルビーイング / ハーグ条約 / ジェンダー / 親子関係 / アメリカ軍地支配 / ウェルビーング / アイデンティティ |
Outline of Research at the Start |
本研究では、アジア系アメリカ文学研究の中で、不可視化されているアジア人国際養子たちが、文学作品の中で自らをどのように語っているのか、そして彼/女たちがアイデンティティを巡って、どのような葛藤を抱き、それぞれのウェルビーングにいかに辿り着いているのかを調査する。ウェルビーングは本研究では、葛藤克服後のアイデンティティ上の幸福と定義する。調査に基づき、アジア系アメリカ文学の新たな語り手として、彼/女たちの創りだすナラティブが従来のアジア系アメリカ文学とどのように異なっているのか、アジア系アメリカ文学研究にどのようなインパクトをもたらしうるのか、そして、その文学的位置は何かを理論化していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は過去に集めたアジア人国際養子に関する文学作品や背景の歴史資料等の読み込みと分析を進め、10月には国際学会2023 EALA International Conference: mapping Care, Imaginations, Practices, and Theoriesで論文"Transnational Adoption and Care: Analyzing the Voices of Korean Birth Mothers, American Adoptive Mothers, and Korean Adoptees"を発表し、国内の論壇誌『アステイオン』に論文「多人種化する日系アメリカ人作家」が掲載されるなどインプットと共にアウトプットもできた1年であった。
共同研究としては3月にジャンムーランリヨン第三大学において「連続特別講義 Special Lectures on Minorities and their Wellbeing」を日本語学科の細井綾女准教授、木下裕美子講師と共に企画し、グラノーブルアルプ大学小宮山紗良さんを通訳をお願いし、講義を共に行った。学部・大学院生、大学教員を対象にアジア人国際養子に関する講義を二件行う機会を頂き、活発な意見交換ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年のアメリカのクラーク大学での調査を契機に資料調査が捗り、それが論文産出につながった。また、研究を進める中で、国際養子研究に関心のあるフランスの研究者の方から共同研究・講義の機会をいただき、広く研究を発表できた。以上のことから、研究がおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度となるが、新型コロナウイルスの影響で研究初年度の2020年度、2021年度はアメリカでの調査ができなかったため、まだ研究をまとめる段階に至っていないので、研究をできれば延期していただきたい。
延期が可能であれな、アメリカに行けなかったので、2024年度はアメリカのホルト・インターナショナルなど、養子斡旋機関での資料調査を視野に入れたい。
7月にトルコの研究者の編集している学術誌、8月にアメリカの研究者の編集している書籍に論文を寄稿予定なので、それに向けて執筆を進める。
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