The Historical Study on the Transformation of Hospitality Represented in Early Modern English Drama
Project/Area Number |
20K00414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
滝川 睦 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (90179573)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 近代初期英国演劇 / ホスピタリティー / シェイクスピア / パストラル / カントリーハウス・ポエム / コンダクト・リテラチャー / 近代初期英国における社会的・経済的変動 / 近代初期英国における食文化 / ロビン・フッド / キリスト教的仁愛 / 社会的交渉 / 近代初期 / 英国演劇 / 表象の変遷 / 歴史的研究 |
Outline of Research at the Start |
近代初期英国演劇におけるホスピタリティー表象の変遷を、当時の国家、社会、個人の各位相において同定し、ホスピタリティーを主題とする演劇の本質をデータベース化する。そして上のホスピタリティー表象の変遷を、同時代の社会的・宗教的文脈に据えて、コンダクト・リテラチャー、カントリーハウス・ポエムなどにおいて表象されるそれと比較分析する。さらに当時の社会的変動や教育制度と、演劇におけるホスピタリティー表象との関連性について研究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度に実施した研究の成果は(1)前年度に引き続き、近代初期英国演劇におけるホスピタリティー表象の変遷を、ホスピタリティー演劇の諸相をデータベース化することをとおして解明したこと、(2)Conduct Literature for Women 1500-1640(2000)に所収されているコンダクト・リテラチャー(Juan Luis VivesのInstruction of a Christen Woman (1541)やThomas ElyotのThe Defence of Good Women (1545)など)におけるホスピタリティー表象に関する研究、(3)Robert Herrickの"Happiness to Hospitality, Or a Hearty Wish to Good House-Keeping"(1648)やAndrew Marvellの"Clarendon's House-Warming" (1667)を初めとする、近代初期英国におけるカントリーハウス・ポエムにおいて表象されるホスピタリティー概念の分析、(4)近代初期英国における贈与システムとホスピタリティー概念の変遷との関連性についての分析を行った。とくに(4)に関しては、Much Ado About Nothing (1598)や Coriolanus (1608)などのシェイクスピア劇の分析に焦点を合わせて、近代初期英国演劇における喜劇・悲劇・悲喜劇などのジャンル生成と、ホスピタリティーの構成要素である贈与の成立・破綻との間に関連性があることをテクスト分析をとおして実証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウィルスの蔓延にともなって海外出張ができず、交付申請書の「研究実施計画」に記した英国図書館(the British Library)とロンドン大学附属図書館における一次資料の文献資料調査が実施できていないこと、出版予定されていた一次資料・二次資料に関する研究書の出版が遅延されていること、ウェブによって利用可能になるはずであったデータベースが海外の機関によってまだ公開されていないことによって、研究の進捗状況に影響があった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題に関する補助事業期間延長が承認されたので、これまで実施できなかった海外出張を令和5年度に行い、さらに今後出版される予定の一次資料・二次資料に関する研究書を活用して、交付申請書に記した「補助事業期間中の研究実施計画」のスケジュールにおいて実施できていなかった部分の研究を令和5年度に粛々と着実に行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)