アメリカにおける侵略ナラティブの研究―侵略幻想がポスト911文学に及ぼす影響
Project/Area Number |
20K00440
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高野 泰志 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (50347192)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 侵略文学 / SF映画 / アメリカ文学 |
Outline of Research at the Start |
19世紀末から20世初頭にかけて「侵略文学」と呼ばれる文学サブジャンルが爆発的に流行したが、これは近い将来に起こると仮定された侵略戦争を描くことで大衆の恐怖と不安を煽りたてた。しかし現在では文学史上でほぼ無視されており、ほとんど研究の対象となってこなかった。本申請課題はこのサブジャンルを歴史的に位置づけ、ここから派生したナラティブが大衆文化だけでなく主流文学にも大きな影響を与えていたことを解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍のために海外渡航が制限され、計画通りにはいかなかったが、研究計画を柔軟に変更し、国内の研究者と連携することによって可能な限り研究課題の遂行に努めた。 2020年度にはアメリカの国立国会図書館での資料収集がコロナ禍による渡航制限のために事実上不可能になり、日本国内での文献収集とその資料の分析にあてた。その成果の一端としてはオンライン開催された第9回痛みの研究会において、フランク・ノリスの『マクティーグ』に関する講演を行った。 2021年度には5月に九州アメリカ文学会の「イーディス・ウォートン再読―生誕160年を控えて」と題されたシンポジウムにおいて、『トワイライト・スリープ』と痛みの表象」という研究発表をおこなった。10月には日本アメリカ文学会全国大会においてシンポジウム「動物との「交わり」―アメリカ文学・映画における人間と動物の境界」に参加し、「『猿の惑星』の進化と獣姦」というタイトルで発表を行った。また、論文としては『アメリカ研究』第56号に「比喩との抗い---ジャック・ロンドンの癩病表象」という論文を発表した。これは病と侵略ナラティブの関係を論じた本研究課題の中心的研究結果である。共著書としては日本ヘミングウェイ協会編の『ヘミングウェイ批評---新世紀の羅針盤』『ヘミングウェイ批評---三〇年の航跡』という2冊の著書を出版した。 2022年度には5月に日本英文学会全国大会の「アメリカ文学と植物表象」と題されたシンポジウムにおいて、「イーディス・ウォートンの植物的想像力」という研究発表をおこなった。 2023年度にはこれらの研究成果をまとめ、著書の形で公表できるよう準備を進めた。 コロナ禍による影響のために1年研究期間を延長するなど、大きな困難に見舞われたが、結果的には研究課題の修正を迫られながらも、大きな成果を上げることができたと考えている。
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Report
(4 results)
Research Products
(8 results)