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アイヌ口承文学における話型分類の研究

Research Project

Project/Area Number 20K00534
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 02050:Literature in general-related
Research InstitutionHokkaido Museum

Principal Investigator

遠藤 志保  北海道博物館, アイヌ民族文化研究センター, 研究員 (90761635)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords口承文学 / 話型 / アイヌ文学
Outline of Research at the Start

本研究課題では、アイヌ口承文学について話型分類、すなわちストーリーの構成に着目した類型の整理を行う。この際、アイヌ口承文学ではジャンルによる形式・内容上の差異が大きいことから、英雄叙事詩・神謡・散文説話と訳される、アイヌ口承文学のジャンルを区分し、ジャンル差による相違を踏まえた整理を行う。そして、各物語テキストについて、そのストーリーの構成を記述することで、アイヌ口承文学の話型カタログ作成を目指す。

Outline of Annual Research Achievements

本年度は、先行文献に集成されているアイヌ文学の分類・整理及び分析を行った。
本研究において、先行文献として用いているのは、1914年~1986年の間に公刊されたアイヌ文学資料を集成している、稲田浩二(責任編集)『日本昔話通観 第1巻(アイヌ民族)』(同朋舎、1989年)(以下、『通観』と略称)である。
『通観』では、アイヌ口承文学のジャンルが取り混ぜられて収録しているが、本研究におけるテーマである話型の分析にあっては、ジャンルごとに分けて分析する必要がある。そのため、本年度はまず、『通観』に収録されている約600の典型話をジャンルごとに分け、大きく分類しなおす作業を行った。
次に、『通観』において記述されている話型記述を、アイヌ口承文学の特徴に即するように記述しなおすこととして、ルールを策定することとした。たとえば、『通観』においては、「形式化した数-6」などもモチーフとして取り上げられているが、この場合の「6」はアイヌ口承文学において特有の表現形式で、多数であることを表す。そのため、話型そのものとは関係がないことから、本研究においては話型を構成するモチーフとしては採用しないなどのアイヌ口承文学の、表現も含めた特徴に根差した整理である。
また、本研究においては、『通観』以後に公刊・公開されているアイヌ口承文芸テキストも分析対象として視野にいれている。そのため、現在までに公刊されているアイヌ口承文芸については、『通観』に所収されていないものについても、広く収集・整理を行うこととした。『通観』以後のアイヌ口承文芸の公刊・公開の流れとしては、インターネット上のアーカイブにおける公開も目立っており、出版以外にもその過程で、本年度の成果として、沙流地方で生まれ育った、平賀サダ(サダモ)氏が語った口承文芸リストなどを含めた書誌情報について、共著としてまとめた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の計画においては、本年度は、先行文献である『通観』に収録されている典型話をジャンルごとに分け、大きく分類しなおす作業のほか、ジャンルごとにテキストの話型の記述を行う予定であった。
実際には、本年度は、前者のジャンルごとに分ける作業までは実施し終えたが、アイヌ口承文学の特徴に根差した記述形式を定める作業に想定よりも時間がかかったことから、テキストの話型の記述についてはほとんど着手できず、全体として進捗としては遅れることになった。

Strategy for Future Research Activity

ジャンルごとに話型を記述する今後は、本年度で話型を記述するためのルールが整理できたことから、当初計画で策定した手順どおりに、先行文献である『通観』の典型話を対象として、アイヌ口承文学のジャンルごとに話型を記述する作業を進める。。

Report

(1 results)
  • 2020 Research-status Report

Research Products

(1 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 平賀サダ書誌2021

    • Author(s)
      大谷洋一・小川正人・遠藤志保
    • Journal Title

      北海道博物館アイヌ民族文化研究センター研究紀要

      Volume: 6 Pages: 61-112

    • NAID

      40022731435

    • Related Report
      2020 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2020-04-28   Modified: 2021-12-27  

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