A Contrastive Study on the Meaning and Interpretation of Noun Phrases in Japanese and Korean
Project/Area Number |
20K00549
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
金 智賢 宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 准教授 (40612388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小熊 猛 金沢大学, 外国語教育系, 教授 (60311015)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 名詞句 / 韓国語 / 日本語 / 意味論 / 語用論 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、現代日本語と韓国語の名詞句の特徴を、意味論的・語用論的な対照分析によって解明することを目指し、種々の関連テーマを取り上げて研究を行い、学会発表や論文、出版などによって研究成果を発信しようとする言語学的研究である。研究期間中は、これまであまり注目されなかったり、多様な観点から散発的に行われてきたりする日韓名詞句の対照分析を個別的かつ統一的・統合的にまとめることを目標とする。研究を総括する研究代表者と理論的助言やデータの検証などを行う研究分担者、言語データの提供や確認、関連情報提供など研究補助を担う協力者で効率的な研究体制を作り、研究計画の円滑な実施を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、現代日本語と韓国語の名詞句の特徴を、意味論的・語用論的な対照分析によって解明しようとするものである。多様な名詞句構造(「名詞/節/数量詞/副詞/φなど+名詞」)、並びに、名詞句が単独でまたは述語として用いられる発話文に着目し、日韓両言語の類似点と相違点を総合的かつ体系的に記述することを目的とする。日本語と韓国語の多様な言語場面から集められた実例、大規模自然言語コーパスなどを対象に、量的かつ質的な分析を行い、それぞれの言語において、どのような事態が名詞句で表され易いのか、あるいは表され難いのか、また、名詞句で表される事態が日韓でどう質的に違うかといった意味的側面に迫る。 2022年度は、1)「日韓両言語の「モダリティ消去」に関する一考察―発話文の名詞化現象を中心に―」(対照言語学研究会第3回例会)、2)「日韓両言語の〈数量詞+名詞〉構造について」(対照言語学研究会第4回例会)などの研究発表を行い、そのうち1)の内容を拡張・修正し、論文3)「発話文の直接引用に関する一考察―日韓対照分析を視野に入れて―」(『宮崎大学教育学部紀要』100)にまとめた。発話文の直接引用による名詞化現象は日韓両言語で大きな違いを見せる特徴的な現象の一つで、本研究課題で観察している他の現象とともに両言語の構造的相違を表しているものと考えられる。2)のテーマについては、「副詞+名詞」構造と合わせて「X+ノ・uy+N」構造が作りやすいかどうかという点から観察を続けており、名詞性の側面でまとまって説明を与えることを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は脱コロナ等の伴う新しい体制や業務が大学で発生し、コロナ禍による2020-21年度の遅れを一気に取り戻すことはなかなかできない状況が続いていたが、その中でもデータ収集や各種研究会での研究発表を着実に行っているなど、少しずつ研究のペースを軌道に戻しつつあるため、全体的にはやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
日韓両言語の名詞修飾表現をなるべく多様に取り上げ、名詞句の内部構造、文型との関連性などにおける対照分析を進めたい。研究期間中に観察した各テーマをまとめ、名詞的表現の日韓対照という観点からの包括的記述を目指す。 具体的には、「副詞+名詞」、「節+名詞」構造に加え、名詞止め文や発話文としての名詞句の日韓対照分析をまとめる作業を進める。さらに、「名詞+名詞」構造のうち、行為名詞と項が関わる構造を取り上げ、過去にまとめた「N1と関係Rを有するN2」など他の構造における対照分析と共通の説明ができることを目指していきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)