結束性とテクスト構成に関する日仏対照研究:裸名詞と総称文を中心に
Project/Area Number |
20K00621
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
高垣 由美 関西学院大学, 文学部, 教授 (60253126)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 総称 / 裸名詞 / テクスト構成 / 結束性 / フランス語 / 総称名詞 / 同一指示 / 照応 / テクスト / 新情報 / 旧情報 / 視点の方向 / コーパス / 対照言語学 / 文章 |
Outline of Research at the Start |
外国語で意思疎通を行う際の阻害要因となる、母語との談話戦略の違いを、フランス語と日本語を対照させて解明し、テクストレベルでの両言語の特徴付けを行う。 この目的のために、近年注目度の高い総称文と裸名詞を手がかりに、テクスト構成にかかわる結束のあり方の違いを明らかにし、最終的には通言語的テクスト理論を築くことを目標とする。結果として異文化間コミュニケーションの改善に貢献し、外国語教育への高い応用効果を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、本研究の二本柱の1つである総称文に関する研究成果を、国際的な舞台で発信した。 一般的な知識を提示する総称文に関する研究の多くは、文脈から切り離された1文のみを扱っており、テクストレベルの現象に注目した研究が少なかった。本研究では、総称文が頻出する百科事典的文章に着目し、テクストの中で連続して現れる同一指示の総称名詞の出現の環境、及び総称名詞の単複、総称名詞につく限定詞を調査した。日本語とは異なり、フランス語では総称を表す独自の構文がないが、そのフランス語の言語固有の特徴を同定し、テクストの中での総称文の出現の特徴をまとめ、テクスト中での分布の説明を試みた。 そしてその成果を、関連学会である8e Congres Mondial de Linguistique Francaise (第8回フランス語学世界大会)で口頭発表し、同学会のジャーナルに論文が掲載された。2名の研究協力者も同様にこの学会で発表し同学会のジャーナルに論文を発表した。このフランス国オルレアン大学で開催された世界大会に参加することで、世界各国の研究者と研究交流を行えた。 なお、コロナ禍が完全には終息しなかったため、当初予定していた様々な国内研究集会への対面参加は、2022年度も難しいことが多かった。ただオンラインで代替開催されたものには可能な限り参加した。研究代表者は合計11の学術研究集会(学会、研究会、セミナー)に参加することで、最先端の研究成果に触れ、オンラインの限られた範囲とはいえ研究交流を行って、本研究をさらに深めるきっかけを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ禍が完全には収束しなかったため、海外からの研究者を招いて開催を予定していた国際シンポジウムの実施ができなくなった。オンライン開催も検討したが、参加者の確保が難しいと予想されたため、開催を見送った。 データ収集のためのインタビュー調査は、予定していた件数をやりおえていない。これは調査を担当する研究協力者が、育児で多忙になったためである。この調査の実施担当者はフランス語のネイティブに限られるため、他者に委託することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、本研究の二本柱である総称文と裸名詞に関して得られた知見を合わせて考察を深め、理論構築の基礎固めを行い、最終成果のまとめに重点をおく予定である。これまではフランス語を重点的に研究成果を発表してきたが、今後はテクスト構成に関する総合的な日仏対照研究を目指し、通言語的テクスト理論の構築をめざす。さらに研究の理論的成果を、言語教育へと応用する方法、つまり日本人フランス語学習者への効果的なフランス語教授法についても考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(27 results)