物語創作からみる子どものことば・表現の年齢・経年変化に関する研究
Project/Area Number |
20K00648
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
椎名 渉子 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (70765685)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
|
Keywords | 言語行動 / 談話分析 / 幼児語 / 子どもの語り・談話 / 子どもの語り / 物語創作 / 言語表現 / 表現活動 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、「子どものことば」を「子ども自身が発する語・表現、及び、子ども自身が大人(保育者)の参与によって発する語・表現」と定義し、物語創作における子どもの語り(発話内容)の経年変化の実態を解明する。 具体的には、次の観点から研究するものである。 [1] 物語創作内容の分析;子どもの話す物語創作内容の言語行動・談話論的分析 [2] 物語創作活動の分析;子どもの話す物語創作を引き出す役割を成す保育者と、創作内容に反応する聴衆としての子どもの発話を相互行為として捉えた言語行動・談話論的分析
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼稚園の園内研究における園児の談話分析によって、子どものことばの習得やその変化が、園内での表現活動という相互行為のなかでどのように実現されているのかを明らかにするものである。次の3つの観点を設ける。[1]「物語創作内容:子どもの話す物語創作内容の言語行動、談話論的分析」、[2]「物語創作活動:子どもの話す物語創作を引き出す役割を成す保育者と、創作内容に反応する聴衆としての子どもの発話を相互行為として捉えた、言語行動・談話論的分析」である。2023年度は、調査対象となっている幼稚園での園内研究会における幼稚園教諭(保育者)と園児の談話収録を2回(4クラス)実施した。 第一回目(2023年9月25日)では、10:30~11:00→年少児クラスの表現活動の談話収録、11:00~11:30→年中児クラスの表現活動の談話収録を実施し、16:00~18:00→園内研究会反省会に参加した。また、第二回目(2023年11月13日)では、10:30~10:50→年少児クラスの表現活動の談話収録、11:00~11:40→年長児クラスの表現活動の談話収録を実施し、16:00~18:00→園内研究会反省会に参加した。 今年度の調査においては、年少児(2回)、年中児、年長児の全てのクラスについて調査することができた。そして、これまでに収録した談話記録の整理と検討を行った。[1]「物語創作内容:子どもの話す物語創作内容の言語行動、談話論的分析」については、文字化作業を実施し、論文を執筆中である。また、[2]「物語創作活動:子どもの話す物語創作を引き出す役割を成す保育者と、創作内容に反応する聴衆としての子どもの発話を相互行為として捉えた、言語行動・談話論的分析」については、園内研究会の反省会へ参加し、保育者のことばがけに関する内省の記録をとった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度では調査を実施し、文字化・検討する作業に終始した。今後の分析のためのデータ整理に留まった。また、昨年度の課題として残った、「話者(物語創作者)の発話データにおける談話の単位認定の方法の検討」をするに留まった。
|
Strategy for Future Research Activity |
次の点からの作業・検討を進め、論文化していきたい。昨年度に引き続き、(1)話者(物語創作者)の発話データにおける談話の単位認定の方法の検討と分析対象とする談話テキストの選定。(2)聴者(物語創作者の発表の聴衆)の発話データにおける発言内容の分類の検討と分析。(3)経年変化を捉えるうえでのデータ分析。これらの並行して、談話の収録作業を行っていく。
|
Report
(4 results)
Research Products
(11 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 日本語変異論の現在2024
Author(s)
大木一夫・甲田直美編
Total Pages
614
Publisher
ひつじ書房
ISBN
9784823411861
Related Report
-
[Book] 方言地理学の視界2023
Author(s)
小林隆・大西拓一郎・篠崎晃一編
Total Pages
408
Publisher
勉誠出版
ISBN
9784585380030
Related Report
-
-