Project/Area Number |
20K00714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
西郷 英樹 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (20388482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 崇文 上智大学, 言語教育研究センター, 教授 (70365675)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
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Keywords | 日本語教育 / 会話コーパス / 談話 / 雑談 / 教材開発 / 共通基盤 / 前提 / 終助詞 / 日本語学習者 / 人間関係 / 社会的関係 / 対人関係調整 / 母語話者 / 語用論 / 第二言語習得 / 教室活動 |
Outline of Research at the Start |
雑談は無駄なおしゃべりではなく、人間関係の構築・維持という重要な社会的機能を持つ。本研究は、このような雑談において日本語母語話者および日本語学習者が聞き手との間にどのような表現・ストラテジーを用いて話を次に進める共通基盤を構築しているかを、自然会話コーパスの分析を通して調査する。その調査結果を基に教材を作成し、2年計画で研究代表者、研究分担者のそれぞれの所属機関で行われている留学生への日本語授業で実際に使用し、教材の改良を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
①日本語母語話者同士の雑談データの分析結果の一部を前年度に研究代表者の勤務校の紀要論文として発表したが、本年度は同紀要論集にその続編を発表した。②[研究代表者]2022年春学期(1-5月)に研究代表者が立ち上げ担当した「Japanese Small Talk Skills for Better Social Relationship」(以下、「雑談コース」)を、交換留学生を対象に選択科目として2023年秋学期(8-12月)に開講した(なお、2022年秋学期・2023年春学期は外国語学部で日本語学の授業を担当したため、雑談コースは未開講)。履修者は23名(レベルは中級前期以上に限定)で、原籍大学を国別で示すと米国が13名、オーストラリアとスウェーデンが各3名、台湾、韓国、スペイン、オランダが各1名であった。毎回の主な授業構成は、a.「雑談に役立つことば」の導入/練習、b.「雑談に役立つテクニック」の導入/練習、c.提示された場面に即した雑談の作成(ペアワーク)及び全体発表、である。本研究課題である共通基盤に関するテクニックはコース(全28回×90分)の10~12回目で取り上げた。2024年春学期(1月~5月)は中級後期以上の交換留学生を対象に開講している。2回目の授業で、学習者が次に話す内容の前提としてどのように話を組み立てているのか調査するため、タスクを行った。学期の最後にも同一タスクを行い、どのような変化があったかを分析する予定である。③[研究分担者]サントリー食品インターナショナル株式会社の法人向け飲料自動販売機「社長のおごり自販機」を導入した企業を対象とした「職場の雑談」に関するアンケート調査の監修を行った。また、職場における雑談に関して、テレビ、ラジオ、雑誌、インターネットニュースなど複数のメディアから取材を受け、本研究課題のこれまでの成果の一部について話をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
主に次の3つの理由で、前年度から分析を始めた母語話者と非母語話者間の雑談データの分析作業を進めることができなかった。①研究代表者が2022年春学期に開講した雑談コースはコロナ感染症拡大の影響でオンラインで実施したため、2023年秋学期の雑談コースは対面で行う初めての試みであった。そのため、2学期目の教材の内容を見直し、改訂のみならず、学期中に授業の最適な進め方を探り調整を行っていく必要があった。②雑談コースとは別に研究代表者が担当する中級日本語コース(必修科目)の主教材(未出版)を同レベル担当教員とともに2023年夏に新たに開発をした。③2023年夏に研究代表者の勤務校の日本語プログラム必修科目のシラバスを再整備する必要があり、そのとりまとめ役を担った。
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Strategy for Future Research Activity |
次の3つの作業を進める予定である。①日本語母語話者同士の雑談データの分析結果で未報告のものを論文としてまとめ発表をする。②前年度に始めた日本語母語話者と非母語話者の雑談データの分析・考察を行い、日本語の雑談で非母語話者がどのように母語話者を相手に共通基盤を構築しているかを論文としてまとめる。③対面での雑談コースの実施内容を今後の課題とともに報告する。
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