Project/Area Number |
20K00748
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
荒木 直子 国際教養大学, 国際教養学部, 教授 (50454939)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | English language / process drama / Junjapa identity / positioning theory / Education in Japan / process drama educatoon / inner conflicts / education / English langauge / Self-identity / intercultural / English education / Japan |
Outline of Research at the Start |
「グローバル化に対応した異文化コミュニケーションに強い人材育成フレームワークの構築:英語教育から生まれる内的葛藤を乗り越えて」プロジェクトは、異文化コミュニケーションの場において英語のコミュニケーションに躊躇しがちな日本人学習者・教員に焦点を当てている。日本の英語教育から生まれる「純ジャパ」学習者の内的葛藤(自己肯定感の低さ)解明とその折り合い方の探究を軸に、折り合い方の一つの解決方法として「創造的思考」を駆使したコミュニケーションの取り方へ焦点を当てる演劇法を取り入れた異文化コミュニケーションに強いグローバル人材育成フレームワークを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に続き研究目的に記載されている履修科目Drama for communication 履修学生を対象に研究を継続。研究目的である日本人英語学習者が抱える「内的葛藤( internal conflicts in learning)」の調査を新たな大学生のグループを対象に行い、三つの柱のうち「現状調査」に着手するとともに演劇法を用いた異文化コミュニケーション強化のフレームワーク構築(第二の柱「実行」)を継続。今回が最後の調査になる。本年度も研究の一環として引き続きDeakin Universityから演劇教育専門のDr. Jo Raphaelを講師として招き対面ワークショップを開催。ワークショップにて学習者はそれまでに培った「未知の状況に対応できる想像力、観察力、表現力」を英語で実践。Dr. Raphaelと共同論文執筆。本年度、今まで収集したデータに焦点を当て継続的に分析を行った結果いくつかの共通点が見え始めた。昨年度と同様、違う学生グループからも同じような分析結果が見られ、Dramaをpedagogical interventionと捉えることで「異文化コミュニケーション強化」を図ることが可能になり個々の参加者が自らの変化を体験するだけでなく他の参加者の変化にも気づくという相乗効果が見られた。この研究結果に見られる変化を引き続き論理的に分析・議論しpositioning theoryの理解をさらに深めた。対象学習者は英語でのコミュニケーションに自信が持てず自ら「純ジャパ」という名称を使い自分たちの立場・特徴を表す。またpositioning theoryを起用することで「純ジャパの内的葛藤( internal conflicts in learning)」やDramaの授業を受講することで生まれてきた変化が見えてきた。これらをまとめ国際学会で研究発表を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍(COVID-19)の中で当初計画していたような対面授業、コミュニケーション、教員向けワークショップなどが初年度から実施できなかったが、本年度初めて対面での授業とワークショップが可能になった。コロナ禍での制限が無くなり、本年度は積極的に国際学会での発表など行なった。主な研究活動は次のとおりである。 1.)オックスフォード大学Center for Conflicts and conflict resolutionにて同研究センター主催国際学会シンポジウム参加 。同センター長LordAlderdiceによる招待者のみ参加可能なシンポジウムにてinner conflictsについて理解を深める。近年はすべてオンラインの参加であったが本年度は対面にて参加しConflictsについて研究してる各国の研究者と直に議論を交わせたことは大きな収穫であった。 2.)引き続き本学学生対象に調査を絞る。今回が最後のデータ収集。日本人の英語学習者(大学生)に引き続きオンラインアンケート実施。2名ほどに個別インタビューを行う。 3.) 演劇教育専門のDr. Jo Raphael来日。対面にてワークショプ実施。 4.)今までの収集データを整理し理論的枠組みとしてpositioning theoryを起用し分析を深めている。さらにpositioning theoryを起用し「純ジャパの内的葛藤( internal conflicts in learning)」の理解を深めDrama授業の履修後の変化を分析。
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Strategy for Future Research Activity |
1年の研究延長を申請し承認された。よって昨年同様日本人学習者(大学生)に焦点を当て『異文化コミュニケーションに強いグローバル人材育成フレームワークの構築」の最終年度に向けて研究結果を国内外の学会にて発表予定。 1.)The 15th Asian Conference on Arts & Humanities (ACAH 2024), Tokyo, May 23-27 にて発表 2.) The 10th IDEA World Congress 2024 China, July 15-20にて口頭発表、またワークショップ開催に講師として招待される。 3.)これまでの研究結果を論文にまとめ発表する。
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