複合動詞パラメータの心理的実在性に関する実証的研究
Project/Area Number |
20K00824
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
庄村 陽子 (一瀬陽子) 福岡大学, 人文学部, 教授 (30368881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
團迫 雅彦 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (50581534)
木戸 康人 九州国際大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (30800841)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 第二言語習得 / 複合名詞 / 回帰性 / 複合パラメータ / 結果構文 / 複合動詞 / 第三言語習得 / 言語理論 / 複合語 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではヒトがどのようにして語と句を区別しているのか、どうやってことばを操っているのかを検証する。ヒトは回帰的に語を併合 (merge) させてより大きな語 (= 複合名詞) を造り出すことが可能である。この回帰性 (recursion) は語と句を併合させてより大きな句を造り出す操作と酷似している。Snyder (2001) は名詞複合が可能かどうか、換言すると、語と語を併合させてより大きな語 (= 複合名詞) を造り出すことができるかどうかが言語によって異なることに着目して、複合パラメータを提案した。 本研究では複合パラメータの心理的実在性を第二言語習得研究の観点から検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本人外国語学習者が当該言語の複合名詞と複雑述語構文を習得する際に、Snyder (2001) によって提案された複合パラメータが関係しているかどうかを検証することである。本研究における本質的な問いは、「複合パラメータが心理的に実在するのか」であり、Slabakova (2002) での調査に基づく主張が他の母語話者でも実証できるのかを検証しようとするものである。 2022年度は前年度までにオンラインでのミーティングを重ねながら作り上げた調査項目を日本人英語学習者105名を対象に実施した。調査項目には「強い結果構文」、「弱い結果構文」、「句動詞」、「複合名詞」の4種類を含めた。調査項目作成の際、最後まで議論がまとまらなかった「複合名詞」については、2021年度中幾度にも渡り、項目を練り直すこととなったが、実際に調査を実施してみると大変興味深い結果が得られた。2021年度の調査項目作成時の最大の問題点とは、被験者が回帰的に語を併合させてより大きな語 (= 複合名詞) を造り出すことが可能かどうかを問うには、どのような調査項目が最適かどうかという点であった。この点に関しては最後まで粘り強く協議を繰り返しながら最終決定に至り、また調査実施においても調査後の聞き取りを含むフォローアップ調査の実施といった工夫を凝らしながら問題点については解消できたように思う。今後は得られたデータをまとめて発表に専念していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度の調査項目作成において、なかなか最終決定に至らず何度も案を練り直す結果となったことから進捗に遅れは見られるものの、2022年度には予定通り調査も実施することができたため、進捗状況は改善しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、今後は調査で得られたデータを論文にまとめる作業に注力していきたい。 研究テーマについての議論を重ねた結果、テーマ自体に関する理解はかなり深まってきていると思うので、それを分かりやすく伝えることに時間と労力をかけていきたいと考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(24 results)