Project/Area Number |
20K00843
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
米田 佐紀子 玉川大学, 文学部, 教授 (70208768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 洋一 聖学院大学, 心理福祉学部, 教授 (70406809)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 言語活動 / 行動中心アプローチ / 中学校へのパスポート / 言語材料と題材 / ヨーロッパ共通参照枠(CEFR) / 一覧(リスト) |
Outline of Research at the Start |
本研究はヨーロッパ共通参照枠(CEFR)の理念に基づく言語コミュニケーション力の育成を目指し、言語材料や題材に合致した言語活動の一覧を作成し、小学校英語現場のニーズに応えるとともに、言語コミュニケーション力の向上を図ることを目的とする。第1段階は7社の教科書会社から語彙・文型等言語材料一覧を作成する。第2段階はCEFRに基づいたケンブリッジ英検などを中心に文献から言語材料ごとの言語活動一覧を作成する。第3段階として、現場で実践してもらい、使いやすい活動を拾い出し、一覧にする。それらを使用することで学力が向上し、ひいては動機づけに変化が起きるか、CEFRに準拠したテスト等で確認し、まとめる。
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Outline of Annual Research Achievements |
実践あっての本研究にはコロナ禍は大打撃であったが、2023年に大きく進んだ。まず、7月に本研究課題と理論的背景を同じくする、『小学校英語学習到達目標としての総括的自己評価記述文(中学校へのパスポート)児童による「 自己評価 シート 」指導資料』(大学英語教育学会(JACET)教育問題研究会, 2022)をもとに作成する方針が固まった。 「中学校へのパスポート」(大学英語教育学会(JACET)教育問題研究会, 2022)はCEFRの考え方をもとにしている。日本では学習指導要領を踏まえた文科省検定教科書が用いられることから、本研究では教科書分析を行った。小学校での英語教育を通じて習得される4技能5領域の言語能力の検討を行った。採択率上位3社から発行された小学校5・6年生の検定教科書の2学年分、合計6冊を分析した結果、検定教科書はトピック別に単元が構成されていること、また扱われているトピックに類似性があることが分かった。そこで、これらのトピックを13に整理し、トピック別に4技能5領域の言語能力の到達目標を検討したものが「中学校へのパスポート」である。4技能5領域の技能編と文化編がある。 7月からJACET教育問題研究会を中心とした研究者6名と研究代表者とで、上記パスポートの13のテーマごとに分担し、言語活動一覧を作成した。これらの言語活動を、小中学校教諭3名に協力校10校で実践してもらい、現場での検証結果について意見交換を行い、適宜活動に修正を行った。これらの結果は論文および口頭で発表した。2024年3月の言語教育エキスポ2024(JACET教育問題研究会主催)では「行動志向アプローチに基づく小学校英語言語活動一覧(暫定版)」として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍は実践あっての本研究には大打撃であった。遠隔、声が出せないなどにも加え、協力先の人事異動もあり、当初の計画のまま行うのが難しい状況になった。どうにか現場に資する「言語活動一覧」を作成したいと思っていたところ、『小学校英語学習到達目標としての総括的自己評価記述文(中学校へのパスポート)児童による「 自己評価 シート 」指導資料』(大学英語教育学会(JACET)教育問題研究会, 2022)をもとに作成する方針が固まったこと、JACET教育問題研究会を中心とした研究者6名および、小中学校教諭3名に協力校10校の協力が得られたことは大きい。ここで当初最終年度ということで2023年度末に一度「行動志向アプローチに基づく小学校英語言語活動一覧(暫定版)」として発表したものの、十分な検証ができないままであった。今回、もう1年の猶予を得られたことにより、今後より多くの実践検証や現場からの意見を聞いて修正を重ね、2025年3月までに当初予定の言語活動一覧を完成させる。
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Strategy for Future Research Activity |
通称「中学校へのパスポート」(大学英語教育学会(JACET)教育問題研究会, 2022)には、次の13のテーマがある(1.道案内 2.自己紹介 3.日常生活 4.町の紹介 5.日本文化紹介 6.行ってみたい世界の国・地域 7.夏休みの思い出 8.人物紹介 9.自然と環境 10.食生活 11.小学校の思い出 12.将来の夢 13.中学校生活 への期待)。原則4技能5領域になっている。これら13のテーマがあるうち、昨年度は2/3程度の活動を実践したが、その中で児童の振り返りをもらって分析するよりも教員への聞き取りを分析した方がより現場に負荷が少なく、児童の振り返りより掘り下げた内容が聞けるのではないかという、方向に変更した。 昨年度は9月と年度途中からの実践だったが、今年度は新年度からスタートできるので、できるだけ多くの実践をしてもらい、聞き取りを行う予定である。同時に、現場からはテーマだけではなく語彙・文型から検索できるようにしてほしいという要望もあるため、テーマ・語彙・文型からの検索方法も模索する。このようにして、2025年末までに言語活動一覧を完成させる計画である。
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