Practical Research on Implementing Proactive, Interactive, and Deep Learning through Project-based Language Teaching
Project/Area Number |
20K00868
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
東野 裕子 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (20781686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 英幸 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40128434)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 主体的・対話的で深い学び / 英語絵本 / 段階別絵本 / プロジェクト / 検定教科書 / TBLT / 課題解決型言語活動 / 段階別英語絵本 / リライト教材 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,第二言語習得研究におけるTBLTを基盤とし,2020年度から教科となった第5・6学年の外国語科の検定教科書の内容を補強する言語活動を開発,実施することが主体的・対話的で深い学びの実現となることを実証するものである。 言語習得に必須のインプット,インタラクション, アウトプットを有機的に統合し,『小学校学習指導要領 解説』が活用を謳う英語絵本と段階別絵本を主な教材とした「小学校英語教材基準表」を作成,活用し,五つの領域を包括する言語活動を実施する。この言語活動の前後で口頭・筆記による調査で量的に語彙力などを,質問紙調査で質的に学習状況を調査し,主体的・対話的で深い学びの実現を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,全教科・領域に共通の「主体的・対話的で深い学び」を小学校外国語教育の観点からTBLT(Task-Based Language Teaching)を基盤とした言語活動を通して可視化することである。2022年度(3年目)は,2年目の成果である6点,①リライト教材を活用した言語活動の構想,②8時間の授業準備,③質問紙の作成,④言語活動を中心とした授業実施(第5学年)⑤意欲調査,⑥データ収集・分析を踏まえ,次のことを行った。 (1) データ分析:収集した質問紙及び振り返りのデータについて,2年目は集団としての分析を行い(4件法での回答を点数化し平均値を算出)全体像を把握した。3年目は,8時間の授業を経時的に学習状況を追跡し,個々の項目の分布状況の分析を行った。さらに,児童の8時間の振り返りから,児童の学習意欲の変化を4つの型(高→高へ変化,高→低へ変化,低→高へ変化,低→低へ変化)に分類し,授業内容との関連を探った。また,振り返りにおける児童の自由記述をKHコーダで分析し,頻出語句をキーワードとして取り出し児童の授業に対する心的態度の特徴を探った。分析には,2年目はSPSS Ver.28を,3年目はJASP 0.17.10を使用した。 (2) 新規に購入した絵本の分析と単元の構築:1年目に行った教科書分析と絵本(英語絵本,段階別絵本)分析を踏まえ,新規購入絵本(例えば,Shortest Bedtime Story Ever,Suddenly)の分析を行い,授業に活用できる新単元を構想した。加えて,並行読書や発展読書ができるように言語材料の難易度やテーマなどに関して整理した。 (3) 学会発表:1年目の英語絵本及び検定教科書の分析結果と単元構想についてと2年目の授業実施に伴う調査の分析結果を全国英語教育学会第47回北海道研究大会(オンライン開催)で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質問紙,振り返りなどにより2年目に収集したデータを基に,統計ソフトJASP 0.17.10を使用し,質問項目,回答尺度ごとの度数分布により学習状況の視覚化を図った。中でも,各振り返り項目に対して,「とてもそう思う」「そう思う」とポジティブ答えている割合が非常に高く,意欲的に授業に取り組んだことがわかった。また,回答分布図をみると,「そう思う」から「とてもそう思う」へ推移する児童の数が多く,授業が進むにつれて,授業への興味が喚起され,学習への意欲が高まり,プロジェクト型の授業による学習効果の特徴を示していることが明らかになった。 また,新たな英語絵本を分析して教材化を図り,新たな単元を構想することができた。英語絵本の選択にあたっては,国語科,社会科,総合的な学習の時間の内容とも関連づけられるようなテーマ(言語,環境,福祉など)の英語絵本,段階別絵本を選び分析し,並行読書,発展読書ができるように考えた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を延長した4年目は,2年目に収集し,3年目に分析したデータから得た結果から,各教科等に共通する「主体的・対話的で深い学び」の外国語科における具現化を「学習方略」の観点から明らかにする。また,2年目に授業実施した単元や3年目に新たに開発したプロジェクト型の単元を7社の検定教科書に共通するトピック・言語材料という観点から整理し,分析結果からは,個に応じた学習伸張の特性を捉える。これらを日本教科教育学会 第49回全国大会(弘前大会)で発表する予定である。加えて,研究の結果や教材を広く公開し,大学で小学校英語関連科目を担当する教員を対象に研修会を8月にオンラインと対面のハイブリッドで開催する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)