Project/Area Number |
20K00895
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
永江 貴子 拓殖大学, 外国語学部, 教授 (90508441)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 中国語教育 / LMS / ICT / 資格試験 / e-learning / Forms / オンデマンド型授業 / YouTube / 独習システム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、e-learning内でテスト、誤用の可視化、問題解決、学習、練習ができる中国語独習システムを開発する。従来、教師が担ってきた役割をシステム内で完結することで、中国語学習者が自分のペースに合わせて、効率良く学ぶことが実現できる。そして、サイトのアクセス権を学生に付与し、バグを改善し、学習者の意見を取り入れ、ユーザビリティの高いシステム実現を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、中国語検定試験(中検)の過去問題を基に、学習・解説・練習が一体型になったシステムの構築をしてきた。中検では級が上がるにつれ、成語の問題が増加し、学習者には成語の習得が不可欠である。しかしながら、従来の学習システムでは成語に特化した学習は取り入れておらず、学習者から成語学習の要望が多く寄せられた。そこで、中国語の映像作品から成語の頻出語句を抽出し、これを整理する新たな試みを行った。 主な取り組みとしては、中国語ドラマにおける四字成語を特定し、ワードクラウドを用いてその使用頻度を視覚化した。さらに、これらの成語を成語学習書やHSKの大綱と比較し、量的な分析を行った。この調査により、ドラマ視聴だけでも一部の成語を学ぶことが可能であることが明らかになったが、中検準1級の合格には、より包括的な成語学習が必要であり、成語学習書の併用が望ましいと結論づけた。一方、学習者はストーリーを通じて成語を覚える方法を好むことが先行研究で明らかになっており、これを踏まえて、中国でもドラマを介した学習法(CTD: Chinese Through Drama)の導入を提案し、自律的な学習を通じて成語の習得を楽しく効果的に進めることが可能である。 さらに、ドラマの内容を詳述し、その教育的有効性についても論じた。また、成語以外の頻出語句の収集や、ICTを活用した学習方法に関しても研究を進め、具体的には、要求表現に関連する「幇」の使用シーンを抽出し、従来の学習書との比較を示した。この研究成果は、国内外の学会で発表され、学習システムにインタラクティブな要素を組み込むために、oviceシステムの利用を検討し、その効果についても報告された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この研究プロジェクトの開始時に新型コロナウイルス感染症の流行が発生し、計画していた資料収集や研究参加が制限され、研究進行に大きな遅れが生じた。加えて、初期段階で構築した一体型の中国語学習・課題システムについて、実際に使用した学生から多岐にわたる意見が寄せられた。これらの意見に応えるため、他の教育システムを参考にしつつ、新規の語句の追加や機能拡張を試みたが、これが予想以上に時間を要する作業となった。このように、外部環境と内部要因の両方から影響を受けて、プロジェクトの進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究プロジェクトは全体としては順調に進捗しているものの、新たな語句の追加や学習システムの拡張にはさらに時間が必要である。このため、以下の推進方策を定め、効率的かつ効果的にプロジェクトを進行させることを目指す。
1.収集した語句を基に、新たな学習コンテンツを開発し、これを既存のシステムに統合する。この統合により、システム全体の教育効果を高めるとともに、学習者の利便性を向上させる。 2.学習者からのフィードバックを積極的に収集し、その意見をもとにシステムの改善を図る。このプロセスを通じて、学習者のニーズに即したカスタマイズが可能となり、より質の高い教育環境の実現を目指す。 3.システムにインタラクティブな学習要素をさらに組み込む。具体的には、クイズ、対話形式の演習、実践的な語句使用のシミュレーションなど、学習者が能動的に参加できる機能を追加する。これにより、学習のモチベーションを高め、より深い学びを促進する。
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