21世紀型スキル習得を目指した外国語教育:問題解決型プロジェクトと外国語教育
Project/Area Number |
20K00902
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤井 清美 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (60596633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井ノ口 悦子 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (80770809)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 21世紀型スキル / PBL / 外国語教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、プロジェクトを通しての学びを目指すPBLと、地域社会への貢献に焦点を当てる地域連携活動を組み合わせることで、問題解決に必要な外国語と21世紀型スキルを抽出する。また、外国語での地域連携型PBL活動をカリキュラムとして正課科目に取り入るための指導方法と、その総合的能力評価の方法のための評価ルーブリックを作成するとともに外国語教育の教材を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、21世紀型スキルの習得を目指す外国語学習に問題解決型プロジェクトを取り入れることで、どのような効果が得られるのかを検証する。研究代表者らは2013年から英語教育にコミュニティとつながり、地域に貢献する活動を導入し、学生の言語習得と自己形成における効果を検証してきた。従来の言語教育とは異なり、地域貢献に志向した問題解決型教育を実施することで、言語を道具として使用し、グローバルコミュニティで必要とされる21世紀型スキルを備えた人材が育成されると考える。本研究では、地域、産学連携型プロジェクト活動を効果的に行うために参加者が必要とされるスキルを抽出する。それを基に21世紀スキルの獲得に必要な外国語教育とはどのようなものかを明らかにし、カリキュラムに取り入れるための効果的な指導方法と総合的能力評価の評価方法を模索する。
研究対象の英語科目においては2017年度より正課授業としてデザイン思考を用いた地域連携プロジェクトを実施している。2020年度からは短期留学生を対象とした日本語教育科目と協働活動として取り入れる予定であった。しかし、2022年度も引き続き新型コロナウイルス感染症への政府の水際対策のため、3ヶ月以内の短期留学生の入国が禁止された。日本語教育プログラムは2020,2021年度はキャンセルとなったが2022年度は、オンラインでの開催となった。英語教育課程の科目を履修した英語学習者とオンラインで参加した日本語学習者よりデータを収集し、2023年度のデータと共に分析予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症予防による日本政府の水際対策のため、3カ月未満のプログラムに参加する留学生の入国は禁止されていたため、2022年度の日本語教育プログラムはオンラインで開催された。PBLでの協働活動は遠隔で実施しデータを収集した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には留学プログラムが対面で実施される予定であり、以下の計画を実施する。 (1) 地域連携型問題解決プロジェクトを実施し、研究代表者がファシリテーターとしてプロジェクト活動を監督し、研究分担者は活動に参加し、参与観察を行う。以下に授業進行予定を示す。 1.プロジェクトの概要、目的、計画を学生に説明する。2.学生は地域にみられる問題を発見するため、デザイン思考の手法を用いて情報を集める。3.情報をもとに分類表を作成し、分析する。4.問題解決のための案を提案する。5.プロトタイプを制作する。6.プロトタイプに対するフィードバックを受け改善する。7.成果物を完成させる。プロジェクトの実施と並行して参加者より次のデータを収集する。 (2)上記の活動を実施した後、参加者にアンケートを行い、活動における文化、言語、コミュニケーションなどのスキルを自己評価させる。前述の自己評価と研究者の観察をもとに、プロジェクト活動と言語学習の二つの面に分けてそれぞれで必要とされるスキルに関連するキーワードのコーディングを行い、テキストマイニングにより分析し、参加者がどのような過程を経て地域貢献型問題解決のスキルと言語スキルを獲得するのかを考察する。 これらの結果から総合的能力評価の項目を「プロジェクト遂行スキル」と「外国語運用能力スキル」に分け、それぞれどのようなスキルが求められているのかを検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)