芸娼妓紹介業と娼妓・芸妓の性と生についての実証的研究
Project/Area Number |
20K00970
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
|
Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
人見 佐知子 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (00457029)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 性売買 / 公娼制度 / 娼妓 / 芸妓 / 周旋業者 / 遊廓 / 貸座敷 / 性買売 / 芸娼妓紹介業 / 売春 / 買春 |
Outline of Research at the Start |
近畿大学中央図書館所蔵「金沢遊郭芸娼妓関係文書」を整理し、目録整備をおこなうとともに、史料の分析をつうじて、公娼制度下の人身売買の実態や搾取の構造を明らかにする。また、関連史料の調査をおこない、一次史料から公娼制度の実態をひろく解明することをめざす。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、前年度に引きつづき近代日本の公娼制度についての一次史料の収集と分析をすすめ、成果の一部を活字化するとともに学会・研究会等で発表した。 (1)これまでおもに二次史料から論じられてきた近代日本の公娼制下の性買売管理の実態を、周旋業者や貸座敷業者が作成した一次史料をもちいて明らかにするとともに、それらをふまえて娼妓の主体的な営為の意味や待遇改善の内実を考察する論文を発表した。 (2)本研究の中心的な課題である、近代日本の公娼制度下の性買売管理のあり方を特徴づける周旋業者(芸娼妓紹介人)の実態を明らかにするために、周旋業者の経営史料から被紹介女性・紹介先・周旋方法について分析し、学会にて報告した。 (3)石川県、愛媛県の図書館等で、公娼制度関係史資料を収集した。 (4)一次史料にもとづく近代日本の公娼制度・性買売研究の動向を整理し、成果と課題を検討する研究報告をおこなった。次年度以降の研究を進展させるための視角と方法についての理解を深めることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、前年度におこなった学会・研究会等の報告(3本)を活字化して発表することができた。また、近畿大学中央図書館所蔵「金沢遊郭芸娼妓関係文書」(小原文書)にふくまれる一人の娼妓の手紙を分析・検討した論文を執筆し、発表した。今年度おこなった学会報告については、現在、活字化をめざしている。各地の図書館・文書館等を調査し、公娼制度関係史資料の収集にもつとめた。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度も、前年度に引き続き、近代公娼制度や性買売に関連する史料・資料の収集につとめ、それらの分析・検討をすすめる。 史料の翻刻(データ化)については、引き続き古文書読解能力をもつ協力者の支援を得ておこなう予定である。研究成果は、適宜学会・研究会等で報告するとともに論文化をすすめる。また、学会や研究会に積極的に参加し、視点や方法の修正をおこないつつ、研究内容の精緻化をめざしたい。
|
Report
(3 results)
Research Products
(23 results)