Project/Area Number |
20K01031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
山根 直生 福岡大学, 人文学部, 教授 (70412567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 崇人 龍谷大学, 文学部, 准教授 (50351250)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 河北定州 / 定州開元寺塔 / 五代宋初 / 石刻資料 / 国境 / 仏教 / 宋代 / 定州 / 石刻史料 / 軍事社会史 |
Outline of Research at the Start |
本研究は中国河北省定州に残る、宋代仏教資史料の考察を中心とする。同地に残る複数の仏塔内部や地下宮に納められた修塔碑は、これらの創建・重修時(西暦995年-1055年)に寄進した軍人や庶民の姓名・役職名・居住地名を記し、宋代仏教史・社会史研究に大きな意義を持つにも関わらず、従来ほとんど知られていなかった。契丹(遼)領と接する定州のこうした資史料を検討し、従来「文治主義」「文弱」と一括されがちであった宋代の新たな理解を探る。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究者間の交流・協業と現地調査を基軸としたため新型コロナパンデミックの影響を被ること大であった本研究計画であるが、2022年度にはようやく対面での研究会も可能となり、ハイブリッド開催に移行して実態的な交流を果たした。その内容は、代表者の主催する東洋史学研究会においては第81回にて山根直生「定州開元寺塔修塔碑をめぐる環境」(2022年07月24日、福岡大学8号館歴史学科研究室、ハイブリッド開催)、第82回にて藤原崇人「金元代における釈源・洛陽白馬寺について」(2022年10月29日、福岡大学8号館歴史学科研究室、ハイブリッド開催)、であった。また代表者が開催ホストを務めた第23回遼金西夏史研究会大会(2023年03月11-12日、福岡大学中央図書館多目的ホール、ハイブリッド開催)においても、代表者・研究分担者・協力者それぞれが対面やオンラインにて参加し、情報交換を行った。 代表者山根直生の実績は、研究発表として仏教史学会例会シンポジウム総合テーマ「開元寺から国分寺へ」にて、「開元寺修塔記に見る北宋定州の人々」(2022年8月27日、龍谷大学 大宮学舎東黌101、対面開催)を行った。 分担者藤原崇人の実績は、論文としては「契丹(遼朝)治下律僧の様態 ―「律宗」の存在をめぐって―」(『中国 ――社会と文化』第37号,2022年7月)、「宋元時代華北の都市名刹 ―釈源・洛陽白馬寺を中心に―」(西本昌弘〔編〕『都市と宗教の東アジア史』勉誠出版、2023年2月)を執筆した。研究発表としては上述の仏教史学会例会シンポジウムにて「統一官寺の展開と終焉」を行った。 研究協力者舩田善之の論文としての実績には「キタイ・タングト・ジュルチェン・モンゴル―覇権の遷移とその構造」(『岩波講座世界歴史07 東アジアの展開 8~14世紀』、岩波書店、2022年)がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究計画は研究者間の交流・協業と現地調査を基軸にするものであるだけに、2022年度においても新型コロナウィルスパンデミックの影響は不可避であった。しかし感染状況の変化や感染対策の緩和によって対面形式での開催も可能となったことをうけ、ハイブリッド形式での交流を開始した。【研究実績の概要】記載の諸研究会がその結果であり、仏教史学研究会例会シンポジウムにて仏教史の専家から多くの意見を得られたことはとりわけ意義あるものであった。 他方で現地調査については、2020~2021年度の根本的に渡航不可能であった状態からの改善をなおも期待したが、ついに果たされなかった。本来は本年度を最終年度とする本研究計画において、あえて研究費を温存することになったのはこの理由による。延長した研究期間においてはこれを用い、現地調査を断念することで成果の発表に専心する。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナパンデミックの状況により、使用することがなかった研究費を用い、対面での交流と成果の公開を加速する。具体的には9月と12月の報告会、そして2023年度内の報告集の発刊を予定している。 本研究企画と関連する代表者主編の『アジア遊学』五代十国史特集については、すでに諸論文が入稿され2023年度内の発刊を目指す段階にある。
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Report
(3 results)
Research Products
(21 results)