Intersection of ethnic groups and commercial distribution: networks in the modern Eurasian economy
Project/Area Number |
20K01071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
森永 貴子 立命館大学, 文学部, 教授 (00466434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 哲史 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30570197)
塩谷 昌史 大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70312684)
金澤 周作 京都大学, 文学研究科, 教授 (70337757)
福元 健之 福岡大学, 人文学部, 講師 (70802255)
小澤 一郎 立命館大学, 文学部, 准教授 (50817210)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 境界線 / 越境 / 税関 / 条約 / 市場 / 企業家 / ロシア帝国 / 地中海 / 中央アジア / インド / 交易 / 茶 / 奴隷 / 綿工業 / ユダヤ人 / 商人 / ギリシア人 / ムスリム / 帝国 / ネットワーク / 帝政ロシア / ユーラシア / 民族 |
Outline of Research at the Start |
中央アジアからロシア・東欧・西ヨーロッパまでのユーラシア世界では、近代以降にその流通と貿易が国境を越えて緊密化し、急速にグローバル化した。この過程を民族(エスニシティ)の視点から分析する。近代ユーラシアの歴史研究は政治史への偏りが顕著である。しかし前近代から近代まで継続してその経済を支えてきたのは多様な宗教、民族の人びとであり、各地のディアスポラを拠点とする外国人企業家の流通ネットワークだった。本科研は近代ユーラシアの民族と流通の関係性に焦点を当て、国民国家論や政治史の視点から見えないユーラシア経済のヒトとモノの流れを明らかにする。これによりユーラシア広域流通の実態解明が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は期間を延長して研究を行った。この成果の一つは研究代表者がイギリス、ポーランド、ウズベキスタン、フィンランドにおいて歴史資料と史跡調査を行ったことである。所属先の研究休暇で6~9月にイギリス、ロンドンに滞在し、British library, ESL Library, UCL Library, National archivesを中心にロシア関連の英語、ロシア語資料、特にドイツ系イギリス商人ブラント家と茶貿易関連資料を収集することができた。またポーランド出張では2023年3月と同じくAGAT(中央文書館)のロシア語史料(主に関税、条約関連)調査を進めることができた。9月に訪問したウズベキスタン巡見は、研究代表者がメンバーとしてする基盤研究A「外交の世界史の再構築」(代表・松方冬子)の一環だったが、本科研研究分担者である塩谷哲史(筑波大)も参加し、ロシアの中央アジア進出と流通に関わる史跡を調査でき、今後の研究に大きなヒントとなった。3月に訪れたフィンランドでは国立図書館のスラブ東欧コレクションの雑誌資料を調査し、19世紀松のロシア税関に関する貴重な記録を収集することができた。以上の調査資料は現在として投稿するため整理中である。 二つ目の成果は研究分担者との研究会であり、7/22(土)オンラインにて、11/18(土)、01/27(土)立命館大学にて各自の研究状況について報告、書評会を行った。これまでの研究会で専門分野が全く異なる科研メンバーの報告を行ってきたが、本科研テーマである「エスニシティと流通」を軸に「越境する」人びと、物、文化、情報、ナショナリズムについて知見を交換することができた。これを基に研究代表者は2024年度に論文を準備中である。また本年度はイラン・パキスタンの交易と民族の研究者小澤一郎(立命館)を分担者に加え、新たな研究可能性が広がった。
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Report
(4 results)
Research Products
(20 results)